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2025年3月11日【人事】

日産自動車、新経営体制・新社長のエスピノーサ氏を発表

坂上 賢治

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日産自動車は3月11日、自社が短中期の目標を達成し、長期的な成長を果たしていくため経営体制を刷新する。具体的には、同日に開催した取締役会で、4月1日付の代表執行役および執行役と担当業務について決議された。

 

その筆頭としてチーフ プランニング オフィサーを務めるイヴァン エスピノーサ(Ivan Espinosa)氏が、現社長の内田誠氏の後任として代表執行役社長兼最高経営責任者(CEO)に就任する。これに併せて4月1日付のエグゼクティブ・コミッティのメンバーも変更する。これら以下のエグゼクティブ・コミッティのメンバーは、全員エスピノーサ氏にレポートする体制となる。

 

目下チーフ パフォーマンス オフィサーを務め、AMIEO(アフリカ・中東・インド・ヨーロッパ・オセアニア)マネジメントコミッティ議長の任にあるギョーム カルティエ氏は、グローバルマーケティング、カスタマーエクスペリエンスも新たに担当する体制となる。

 

車両計画・車両要素技術開発本部を担当する常務執行役員(CVP)の赤石永一氏は、中畔邦雄氏の後任として執行役チーフ テクノロジーオフィサーに就任する。車両生産技術開発本部を担当する常務執行役員の平田禎治氏は、坂本 秀行氏の後任として、執行役チーフ モノづくり オフィサーに就任し、生産事業とSCMを担当する。

 

最高財務責任者(CFO)のジェレミー パパン氏は、現在の職務を継続しつつ執行役に就任する。中国マネジメントコミッティ議長のスティーブン マー氏、チーフ クオリティ オフィサーの安徳光郎氏、チーフHRオフィサーの井原徹氏は、現在の職務を継続する。上記を踏まえ内田誠氏と坂本秀行氏は、6月に開催予定の定時株主総会まで現職に関わる業務に貢献する。

 

その他の主要な役員体制では、山﨑庄平氏は、日本・アセアン マネジメントコミッティ議長に加え関係会社の管理担当となる。アメリカズ マネジメントコミッティ議長のクリスチャン ムニエ氏は、現在の職務を継続する。

 

現在、第二製品開発本部を担当する富田達三氏は、R&Dで赤石氏の職務を引き継ぎつつ、更にTdC (Total delivered Cost)トランスフォーメーション チーフとして、エスピノーサ氏にレポートする。購買を担当している常務執行役員の坂根学氏は、ストラテジーアクセラレーション チーフに就任する。

 

最後に退任役員は内田誠氏、中畔邦雄氏、坂本秀行氏。これに加え3月31日付で、現役員のチーフ ブランド&カスタマー オフィサーの星野朝子氏、チーフ ストラテジー&コーポレート アフェアーズ オフィサーの渡部英朗氏が役員が退任する。

 

—————————————-

 

なお目下チーフ プランニング オフィサーを務めるイヴァン エスピノーサ氏は、2001年 5月・モンテレイ工科大学 機械工学科卒。日産への入社は現社長の内田誠氏と同期。主な経歴は以下の通り。

 

職歴(2024年4月現在)

 2001年 5月:
Medios社 ダイレクター

 

2003年 2月 :
JATOダイナミクス エンジニアリングアナリスト

 

2003年 10月:
メキシコ日産自動車会社 商品企画 担当

 

2005年 1月:
同社 マネージャー 商品企画 担当

 

2006年 4月:
同社 部長 商品企画&フリート/LCVマーケティング 担当

 

2008年 7月 :
タイ日産自動車会社 マーケティングダイレクター 兼
リージョナルプロダクトマネージャー ASEAN地域LCV 担当

 

2009年 4月:
同社 デピュティオーバーシーズプログラムダイレクター
ASEAN地域 担当

 

2010年 4月:
メキシコ日産自動車会社 ダイレクター アドバンスド&プロダクトプランニング
メキシコ&ラテンアメリカ地域 担当

 

2014年 4月:
日産インターナショナル社 VP 商品企画 担当

 

2016年 4月:
日産自動車株式会社 プログラムダイレクター Dセグメント 担当

 

2017年 4月:
同社 VP グローバル商品戦略&商品企画 担当

 

2018年 4月:
同社 常務執行役員
グローバル商品戦略&商品企画 担当

 

2019年 12月:
同社 専務執行役員
グローバル商品企画本部、グローバルプログラムマネジメント、ニスモ 担当

 

2023年 7月:
同社 専務執行役員
グローバル商品企画本部、グローバルプログラムマネジメント、ニスモ、モータースポーツビジネスユニット 担当

 

2024年 4月:
同社 チーフ プランニング オフィサー(現職)
グローバル商品企画、グローバルプログラム マネジメント、モータースポーツBU、コーポレート市場情報 担当

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。