ホンダは10月31日、同社退職者との接点となるウェブサイト「Hondaアルムナイネットワーク 」(※)の運営を開始すると共に、退職者の再入社を支援する新たな採用フローを導入したことを発表した。
自動車業界にとって100年に一度の変革期と言われる昨今、ITやソフトウェア、電動領域をはじめとする様々な領域での新たな価値創造には、多様な知識・スキルを持つ人材が必要になる。
そういった状況を鑑み、ホンダでは現在、〝同社の事業や業務に対して一定の知見やカルチャーへの高い親和性を持ちながら、社外で多様な経験を積んだ退職者は、大きな可能性を持った人材である〟との考えの下、その採用に力を入れていると云う。
そこで今回、この人材確保の一環として、ホンダの今を知ってもらうことで退職者との接点を築くことを目的としたウェブサイト「アルムナイネットワーク」の運営を開始。過去に同社に在籍し、ホンダとのつながりを希望する人であれば誰でも登録ができるという同サイトでは、同社社員との接点を提供するイベントへの参加や、社員のインタビュー記事などの情報を得ることができる。
また、同サイトからキャリア採用への応募が可能な退職者向けの新採用フローを導入し、再入社を希望する全員に対して「応募前マッチング面談」を実施することで、応募者の多様な経験を生かした最適な配属に寄与。さらに、これまでの経験を考慮し、書類選考通過後の選考ステップを原則として最終面接のみとした(管理職採用は除く)ほか、キャリア採用への応募に当たっては、年齢や退職後経過年数、退職理由などによる制限を設けないこととした。
ホンダは、〝人間尊重〟のフィロソフィーの下、同社で働く一人ひとりが〝夢〟に向かって、持てる能力を最大限に発揮できる環境作りを進めることで、退職者に幅広い活躍の場を用意していくとしている。
※アルムナイ:英語の〝alumni(卒業生)〟に由来し、企業の〝卒業生〟となる退職者を意味する言葉。