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2025年2月7日【事業資源】

ニッコー観光バスの外国人社員、特定技能1号評価試験に合格

坂上 賢治

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写真左より、大上真司 両備グループ トランスポーテーション&トラベル部門 副部門長 兼 両備ホールディングス株式会社 常務執行役員 バス・鉄軌道ユニット長、Iyus(イユス)さん、松本修明ニッコー観光バス株式会社 代表取締役COO

 

両備グループ(岡山県)のトランスポーテーション&トラベル部門は2月7日、「宇宙一本気(マジ)な乗務社員採用プロジェクト 」の一環でニッコー観光バス 所属社員のイユスさんさん( Iyus/インドネシア国籍 )が「自動車運送業分野特定技能1号評価試験」に合格(2025年1月10日付)したことを明らかにした。

 

当試験制度は2024年12月16日に開始されたもので、外国人労働者がトラック、タクシー、バス乗務員として就労するための在留資格を取得するために必要なステップとなる。特定技能1号評価試験バス分野の12月試験合格者は、イユスさんのみであったため全国初の当該試験合格者となった。

 

所属:ニッコー観光バス株式会社
氏名:Iyus(イユス)さん(40歳)
インドネシア出身。大学卒業後、2013年7月に来日し日本語学校へ入学。同校卒業後、旅行会社で勤務。2024年6月バス運転者を目指してニッコー観光バス株式会社へ入社。入社後、2024年8月大型自動車二種運転免許取得、2024年12月日本語NAT-TEST 3Q(N3相当)取得、2025年1月10日自動車運送業分野特定技能1号評価試験(バス)合格

 

 

▶イユスさん一問一答
Q:イユスさんがバスドライバーを目指したきっかけは?
日本の旅行会社で勤務していた時、インドネシア人のお客様は、インドネシア人のドライバーを探されている方が多かったのですが、実際日本人のドライバーしかいませんでした。

 

日本人のドライバーは、まじめでプロフェッショナルな印象です。制服を着て、飛行機のパイロットのようなイメージで、かっこいいと感じました。

 

Q:イユスさんの今後の夢、日本でやってみたいこと、抱負・目標は?
プロドライバーになりたい。ドライバーの経験を積んで、インドネシアの人たちに日本のレベルの高い交通マナーを動画で紹介したいです。自分が学んだ日本の交通ルールや慣習をインドネシアの方々に紹介することで、少しでもインドネシアの事故が減り、安全な生活ができることに貢献したいです。

 

また、特定技能の期間に運転技能を学び、その後は、今後に続くインドネシア人の後輩の支援・育成に携わりたいと考えています。
長期的には、日本に来るインドネシアの方に向けて、旅行観光のビジネスの会社を作りたいと思っています。日本に興味をもっているインドネシア人は最近増えてきています。日本とインドネシアを繋ぎたいです。

 

Q:日本の印象は?
日本は美しい国。景色、自然、文化、マンガ、マナー、そして、ゴミがない。

 

Q:日本のお客様へのサービスで特に気を付けたいと思うことは何ですか?
特にマナーと安全に気を付けたいです。
マナー面では、特に敬語をつかった対応をがんばりたい。日本は敬語を使い、相手に敬意を払う文化です。その文化を尊重して、敬語を使った対応ができるようになりたいです。
安全面では、お客様が安心してバスに乗ってもらえるような運転を目指したいです。

 

 

▶イユスさんの「上司」への一問一答
イユスさんの普段の仕事ぶりは?
社内ではイユスさんの明るく、まじめな人柄が特に評価されています。車両特性を学ぶ際にも、ただ見るだけではなくて、中に入って自分もやってみる等、積極的・意欲的に学ぼうとする姿勢がみえます。

 

また、日本人の同僚とも冗談を言い合える関係性が作れてきており、社員同士でインドネシアへ旅行に行く計画を立てようという話が出てきているほど、会社の雰囲気も良くしてくれています。

 

今後はどのような研修が始まりますか?
座学研修10時間以上:基本的な法令・安全意識・車両特性などの専門知識、プロドライバーとしての心構えを学習して、実践研修(空車研修)20時間以上:インストラクターが同乗し、実技を学習後、独り立ち試験に合格できればデビューします。

 

その他、山道での走行方法を身に着けるための走行研修(山岳研修)や、雪上での路面走行訓練、車両トラブル時の対処方法の取得を目的とした雪山研修なども実施します。

 

今後もグループのバスユニットにおいて外国人採用を進めていくのですか?
特に外国人採用に力を入れていくというよりも、両備グループの乗務社員採用基準をクリアし、両備グループの理念に共感いただき、会社が求めるサービスレベルを提供できる方であれば、国籍に関係なく採用を進めてまいります。

 

会社概要
ニッコー観光バス株式会社
URL:https://www.nikko-bus.co.jp/
所在地:
本社営業所 東京都品川区八潮3-2-32
千住営業所 東京都足立区千住緑町1-4-16
営業部 東京都港区芝浦3-2-16
代表者:代表取締役COO 松本修明
設 立:1998年4月15日
資本金:9,500万円
従業員数:約90名
業務内容: 一般貸切旅客自動車運送事業、特定旅客自動車運送事業、旅行業法に基づく旅行業、上記に附帯する一切の業務

 

両備グループ
URL:https://ryobi.gr.jp/
事務局:岡山県岡山市北区下石井2-10-12 杜の街グレースオフィススクエア 両備ホールディングス株式会社本社内
代表者:両備グループ代表 小嶋光信
上記以外の主なグループ企業:両備ホールディングス株式会社、岡山電気軌道株式会社、和歌山電鐵株式会社、神戸ベイクルーズ株式会社、岡山交通株式会社、株式会社両備システムズ、株式会社両備エネシス、両備ホームズ株式会社など

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。