現・エグゼクティブバイスプレジデント兼最高執行責任者のジョセフ・ファドゥール氏
ボルグワーナー(BWA)は11月7日(ミシガン州オーバーンヒルズ発)、エグゼクティブバイスプレジデント兼最高執行責任者(COO)のジョセフ・ファドゥール氏(Joseph Fadool)が、 2025年2月6日に社長兼最高経営責任者(CEO)および取締役会の新メンバーに任命されることを明らかにした。
今回、新CEOへの就任が決まったジョセフ・ファドゥール氏は、ローレンステクノロジー大学で電気工学の理学士号、ウェイン州立大学でコンピューターおよび電子制御の理学修士号を取得。
その後、コンチネンタルオートモーティブシステムズで北米電子事業部担当副社長を務め、その後フォードモーターカンパニーで勤務。ボルグワーナーには2010年に入社。ターボシステムなど技術リーダー、トルクトランスファーシステムズ(現パワードライブシステムズ)のゼネラルマネージャー、最高執行責任者など幾つかの重要な役職を歴任してきた。
なお現・社長兼CEOのフレデリック・リサルデ氏(Frédéric Lissalde)は、同職並びに取締役会から退く。但しトップ交替のスムーズな移管をサポートするため、リサルデ氏は2025年8月30日まで顧問職を務める。
今回の決定について取締役会で非常勤会長を務めるアレクシス・P・ミカス氏(Alexis P. Michas)は、「現CEOのフレッド(フレデリック・リサルデ氏)は、世界規模のエネルギー転換に備え、CEOとして当社の製品ポートフォリオを再構築し、ボルグワーナーを新たな時代に応えられる企業へと導いた。
彼は真の並外れたリーダーであり、当社の信念、価値観、革新的な文化を体現する存在である。フレッドの事業に対する情熱と顧客重視の姿勢が、今後何年にも亘る当社の成功の基盤を築いたと確信しています。
対して今回、新CEOに就任するジョー(ジョセフ・ファドゥール氏)は14年間にも亘り、当社内でリーダーシップを発揮し続けたキーメンバーであり、今回、彼がボルグワーナーの次期社長兼CEOに就任することを心から嬉しく思います。
過去に4つの事業部門の社長も務めたジョーは、当社の業界、技術重視の製品ポートフォリオ、業務、文化、強力な顧客との関係性構築について深い理解を持っています。それゆえジョーは現在のボルグワーナーを率いて新たな価値創造を成し遂げ、更に株主のための成功を手にすることができるでしょう」と述べた。
これを受けて現CEOのフレデリック・リサルデ氏は、「過去25年間、才気溢れるボルグワーナーのチームメンバーと共に働けたことは光栄であり、これまでに私たちが成し遂げた全てのことを心から誇りに思っています。
私たちは力を合わせて、世界が電動化へと移行するなかで自動車産業をリードするべく強靭なポートフォリオを慎重に構築してきました。こうした蓄積は今後、多様な地域のパワートレイン事業に於いて成功できるシナリオとして役立つものと確信しています。
新たにCEOに就任するジョーは、ボルグワーナーを更に高いレベルに導き続けるでしょう。彼の優れた業務実績とダイナミックな思考は、この役割に相応しいと信じます。彼の指揮下で、会社の継続的な成功を見守れることを愉しみにしています」と述べた。
最後に次期CEOに就任にするジョセフ・ファドゥール氏は、「フレッドは私にとって素晴らしい指導者であるだけでなく、彼からボルグワーナーの次期CEO職を引き継がれたことを光栄に思います。
過去14年間、私はボルグワーナーの優秀な従業員と共に、様々なお客様と連携して新しく革新的な手段で自動車産業の課題を解決してきました。
そんな当社の製品ポートフォリオと運用モデルは、今後も長年に亘って良好な業績を達成し続けることができると確信しています。今後も成長機会の獲得を重ね続け、世界中のお客様へ革新的かつ新たな価値を提供し続けて行くことに注力していきます。
その結果、当社製品の価値が更に強化されていくものと信じています。そんな明るい未来を切り拓くこととなるボルグワーナーに於いて、私は新しい役割を担えることを愉しみたいと思います」と結んでいる。