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2024年11月7日【事業資源】

ボルグワーナー、新CEOにジョセフ・ファドゥール氏

坂上 賢治

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現・エグゼクティブバイスプレジデント兼最高執行責任者のジョセフ・ファドゥール氏

 

ボルグワーナー(BWA)は11月7日(ミシガン州オーバーンヒルズ発)、エグゼクティブバイスプレジデント兼最高執行責任者(COO)のジョセフ・ファドゥール氏(Joseph Fadool)が、 2025年2月6日に社長兼最高経営責任者(CEO)および取締役会の新メンバーに任命されることを明らかにした。

 

今回、新CEOへの就任が決まったジョセフ・ファドゥール氏は、ローレンステクノロジー大学で電気工学の理学士号、ウェイン州立大学でコンピューターおよび電子制御の理学修士号を取得。

 

その後、コンチネンタルオートモーティブシステムズで北米電子事業部担当副社長を務め、その後フォードモーターカンパニーで勤務。ボルグワーナーには2010年に入社。ターボシステムなど技術リーダー、トルクトランスファーシステムズ(現パワードライブシステムズ)のゼネラルマネージャー、最高執行責任者など幾つかの重要な役職を歴任してきた。

 

なお現・社長兼CEOのフレデリック・リサルデ氏(Frédéric Lissalde)は、同職並びに取締役会から退く。但しトップ交替のスムーズな移管をサポートするため、リサルデ氏は2025年8月30日まで顧問職を務める。

 

今回の決定について取締役会で非常勤会長を務めるアレクシス・P・ミカス氏(Alexis P. Michas)は、「現CEOのフレッド(フレデリック・リサルデ氏)は、世界規模のエネルギー転換に備え、CEOとして当社の製品ポートフォリオを再構築し、ボルグワーナーを新たな時代に応えられる企業へと導いた。

 

彼は真の並外れたリーダーであり、当社の信念、価値観、革新的な文化を体現する存在である。フレッドの事業に対する情熱と顧客重視の姿勢が、今後何年にも亘る当社の成功の基盤を築いたと確信しています。

 

対して今回、新CEOに就任するジョー(ジョセフ・ファドゥール氏)は14年間にも亘り、当社内でリーダーシップを発揮し続けたキーメンバーであり、今回、彼がボルグワーナーの次期社長兼CEOに就任することを心から嬉しく思います。

 

過去に4つの事業部門の社長も務めたジョーは、当社の業界、技術重視の製品ポートフォリオ、業務、文化、強力な顧客との関係性構築について深い理解を持っています。それゆえジョーは現在のボルグワーナーを率いて新たな価値創造を成し遂げ、更に株主のための成功を手にすることができるでしょう」と述べた。

 

これを受けて現CEOのフレデリック・リサルデ氏は、「過去25年間、才気溢れるボルグワーナーのチームメンバーと共に働けたことは光栄であり、これまでに私たちが成し遂げた全てのことを心から誇りに思っています。

 

私たちは力を合わせて、世界が電動化へと移行するなかで自動車産業をリードするべく強靭なポートフォリオを慎重に構築してきました。こうした蓄積は今後、多様な地域のパワートレイン事業に於いて成功できるシナリオとして役立つものと確信しています。

 

新たにCEOに就任するジョーは、ボルグワーナーを更に高いレベルに導き続けるでしょう。彼の優れた業務実績とダイナミックな思考は、この役割に相応しいと信じます。彼の指揮下で、会社の継続的な成功を見守れることを愉しみにしています」と述べた。

 

最後に次期CEOに就任にするジョセフ・ファドゥール氏は、「フレッドは私にとって素晴らしい指導者であるだけでなく、彼からボルグワーナーの次期CEO職を引き継がれたことを光栄に思います。

 

過去14年間、私はボルグワーナーの優秀な従業員と共に、様々なお客様と連携して新しく革新的な手段で自動車産業の課題を解決してきました。

 

そんな当社の製品ポートフォリオと運用モデルは、今後も長年に亘って良好な業績を達成し続けることができると確信しています。今後も成長機会の獲得を重ね続け、世界中のお客様へ革新的かつ新たな価値を提供し続けて行くことに注力していきます。

 

その結果、当社製品の価値が更に強化されていくものと信じています。そんな明るい未来を切り拓くこととなるボルグワーナーに於いて、私は新しい役割を担えることを愉しみたいと思います」と結んでいる。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。