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2023年9月26日【事業資源】

トレンドマイクロ傘下のビックワン、日本ヘ本社開設

坂上 賢治

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トレンドマイクロ傘下で、自動車向けサイバーセキュリティ大手のVicOne(ビックワン、所在地:台湾・台北市、CEO:マックス・チェン)は9月26日、東京に新たな戦略的グローバル本社を開設、台湾、ドイツ、アメリカ合衆国に次いで日本での事業展開を強化する。

 

併せて同社は、トレンドマイクロ社CFO兼役員のマヘンドラ・ネギ氏を新会長として迎える。これらの施策は、世界各地でコネクテッドカーが急速に普及している中、ソフトウェアで制御される自動車(SDV)の更新機能が増えるにつれ、OEM(自動車メーカー)のブランドイメージや収益を損なうリスクも増大しているため。

 

ちなみにネギ氏は、米・大手金融専門誌「Institutional Investor」のランキングよると日本のインターネットアナリストとして第1位。また日本経済新聞グループによるランキングではソフトウェアアナリストとして第2位にランクインするなど、多くのビジネスメディアから高い評価を受けている。

 

また2000年にトレンドマイクロへ入社する以前は、当時の米国証券企業メリルリンチに於いて日本のインターネットとソフトウェア産業の専門家としても活躍した。加えて同氏は、インドのナグプール大学での物理学の修士号およびロンドン・ビジネス・スクールでの経営学の修士号を有している。

 

さて今回の人事並びに日本へのグローバル本社設置に際して、VicOne最高経営責任者(CEO)のマックス・チェン氏は、「当社は長きに亘り、サイバー脅威に関する専門知識を活かして自動車のライフサイクル全体に亘るセキュリティを実現してきました。

 

そんな当社は、東京に於いて中核的な活動拠点を置くことを介して、自動車製造および革新の中心であるこの地で、私たちの専門性を地域と融合させながら、同地域の発展に貢献していきたいと思います。

 

また併せてトレンドマイクロの最高財務責任者(CFO)及び役員を務めるマヘンドラ・ネギ氏が新たにVicOneの会長に就任することをご報告致します。

 

同氏は、現在及び将来のコネクテッドカー分野と高品質な自動車サイバーセキュリティソリューションの知見などで優れたリーダーシップと確かなビジョンを持っています」と述べた。

 

一方で新会長となるマヘンドラ・ネギ氏は、「私たちの特有の専門知識と世界的なネットワークは、日本を基盤とする自動車メーカーが世界でビジネスを展開する上での強力なサポートを可能にし、自動車産業にとって非常に重要な時期となる中で今後のチャンスをしっかりと掴む際の手助けをさせて頂きます」と就任の抱負を語った。

 

日本法人名:VicOne株式会社(英語名:VicOne Corporation)
グローバル代表CEO:マックス・チェン
日本法人役員会長:マヘンドラ ネギ、 マックス チェン等
設立日(台湾):2022年6月 
設立日(日本):2023年6月(登記月)※台湾より本社機能移設中
従業員数(グローバル):約100名 
現本社所在地:11F, No. 198, Section 2, Tun Hwa South Road, Taipei, Taiwan
新本社所在地:日本、東京都渋谷区代々木2―1-1 新宿マインズタワー
事業内容】自動車向けサイバーセキュリティソリューション

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。