トレンドマイクロ傘下で、自動車向けサイバーセキュリティ大手のVicOne(ビックワン、所在地:台湾・台北市、CEO:マックス・チェン)は9月26日、東京に新たな戦略的グローバル本社を開設、台湾、ドイツ、アメリカ合衆国に次いで日本での事業展開を強化する。
併せて同社は、トレンドマイクロ社CFO兼役員のマヘンドラ・ネギ氏を新会長として迎える。これらの施策は、世界各地でコネクテッドカーが急速に普及している中、ソフトウェアで制御される自動車(SDV)の更新機能が増えるにつれ、OEM(自動車メーカー)のブランドイメージや収益を損なうリスクも増大しているため。
ちなみにネギ氏は、米・大手金融専門誌「Institutional Investor」のランキングよると日本のインターネットアナリストとして第1位。また日本経済新聞グループによるランキングではソフトウェアアナリストとして第2位にランクインするなど、多くのビジネスメディアから高い評価を受けている。
また2000年にトレンドマイクロへ入社する以前は、当時の米国証券企業メリルリンチに於いて日本のインターネットとソフトウェア産業の専門家としても活躍した。加えて同氏は、インドのナグプール大学での物理学の修士号およびロンドン・ビジネス・スクールでの経営学の修士号を有している。
さて今回の人事並びに日本へのグローバル本社設置に際して、VicOne最高経営責任者(CEO)のマックス・チェン氏は、「当社は長きに亘り、サイバー脅威に関する専門知識を活かして自動車のライフサイクル全体に亘るセキュリティを実現してきました。
そんな当社は、東京に於いて中核的な活動拠点を置くことを介して、自動車製造および革新の中心であるこの地で、私たちの専門性を地域と融合させながら、同地域の発展に貢献していきたいと思います。
また併せてトレンドマイクロの最高財務責任者(CFO)及び役員を務めるマヘンドラ・ネギ氏が新たにVicOneの会長に就任することをご報告致します。
同氏は、現在及び将来のコネクテッドカー分野と高品質な自動車サイバーセキュリティソリューションの知見などで優れたリーダーシップと確かなビジョンを持っています」と述べた。
一方で新会長となるマヘンドラ・ネギ氏は、「私たちの特有の専門知識と世界的なネットワークは、日本を基盤とする自動車メーカーが世界でビジネスを展開する上での強力なサポートを可能にし、自動車産業にとって非常に重要な時期となる中で今後のチャンスをしっかりと掴む際の手助けをさせて頂きます」と就任の抱負を語った。
日本法人名:VicOne株式会社(英語名:VicOne Corporation)
グローバル代表CEO:マックス・チェン
日本法人役員会長:マヘンドラ ネギ、 マックス チェン等
設立日(台湾):2022年6月
設立日(日本):2023年6月(登記月)※台湾より本社機能移設中
従業員数(グローバル):約100名
現本社所在地:11F, No. 198, Section 2, Tun Hwa South Road, Taipei, Taiwan
新本社所在地:日本、東京都渋谷区代々木2―1-1 新宿マインズタワー
事業内容】自動車向けサイバーセキュリティソリューション