BASFは12月20日、来たる2024年4月25日に開催予定の年次株主総会の終了を以て、Dr.マーカス・カミート氏(53歳)がBASF取締役会会長に就任することを発表した。
これは、2023年12月20日に開催された監査役会において決定されたもの。Dr.マーカス・カミート氏は2017年から取締役を務めており、2006年より取締役を務め、2018年から取締役会会長を務めるDr.マーティン・ブルーダーミュラー氏の後任となる。
BASFの監査役会会長であるDr.クルト・ボック氏は「マーティン・ブルーダーミュラーは2018年以来、勇気と先見性をもってBASFを率いてきました。
彼はBASFの長期的な成功のためにいくつもの重要な戦略的決定を下しました。BASFが気候変動に対する変革に大きくシフトしたことも彼の一つの大きな功績です。監査役会は、マーティン・ブルーダーミュラーの卓越した功績に感謝を申し上げます。
次期会長となるマーカス・カミートは、これまでもドイツ、米国、欧州の様々な職務でBASFのために素晴らしい業績を上げてきた、非常に有能で経験豊富な後継者です。彼は戦略的ビジョンと業務遂行能力を兼ね備えており、BASFの事業とチームに新たな活力を与えてくれるでしょう」と述べた。
監査役会は、現ニュートリション&ヘルス事業本部のプレジデントであるアヌープ・コタリ氏(55歳)を2024年3月1日付で取締役に任命した。アヌープ・コタリ氏は北米のBASFでキャリアをスタートし、米国、ドイツ、中国の各部門でさまざまな役職を歴任した。
そして、2024年2月1日付で現ヨーロッパ、中東、アフリカ地域のプレジデントであるDr.カティア・シャルプヴィンケル氏(54歳)を取締役兼インダストリアル・リレーションズディレクターに任命。彼女は2010年に旧コグニスの買収に伴いBASFに入社以来、 さまざまな事業を指揮してきた。
カティア・シャルプヴィンケル氏は、2024年1月31日で退任することとなったDr.メラニー・マース-ブルンナー氏(55歳)の後任となる。
ボック氏は「監査役会は、メラニー・マース-ブルンナーの退任については非常に残念ですが、新たなチャレンジをしたいという彼女の意志を尊重すると共に、これまでの彼女の功績に心から感謝を申し上げたいと思います」と述べている。
加えて監査役会は、2011年以来、取締役を務めるマイケル・ハインツ氏(59歳)の契約を2026年の年次株主総会まで延長した。彼は現在アグロソリューション、ニュートリション&ヘルス、ケア・ケミカルズ事業本部、および北米および南米地域の統括をしている。
最後に監査役会は、「カティア・シャルプヴィンケル氏とアヌープ・コタリ氏の就任を祝福します。両氏は取締役会に幅広く適切な経験をもたらしてくれるでしょう。
新チームは非常に優秀で、BASFの将来の発展を成功に導くための前提条件をすべて備えています。監査役会は、今後の協力関係を楽しみにしています」と述べている。