
アイシンは2月25日、6月に開催予定の第102回定時株主総会で提案する取締役候補者を決定し、以下の通り発表した。なお、これら役員人事は、同総会およびその後の取締役会で正式決定される。
同社の取締役会では今回、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図るため、的確・迅速・公正な意思決定と適切な経営の監督が行われるよう、業界の内外を問わず高度な専門性を有する人材を社外取締役として複数選任すること、また、グローバル企業での豊富な経営経験と幅広い見識を有する人材を取締役に選任することなど、様々な方策を総合的に勘案し、知識・経験・能力のバランスが最適になるよう取締役の選解任を決定。
社会や人々の求める価値の多様化、カーボンニュートラル、モビリティの電動化・知能化による産業構造の変化など、取り巻く環境変化のスピードが速く、一年前と比べても大きく様変わりしていること等の状況を踏まえて、事業構造改革とサステナビリティ経営のさらなる推進・強化のために、社外取締役が議長を務める役員指名報酬審議会での議論を経て、取締役候補者8名を選任したと云う。
なお、取締役候補者については、再任の6名に加えて、三菱商事およびアシックスで長年に亘って経営に携わり、特に事業戦略に関する高い専門性を有している廣田 康人氏、デロイトトーマツにで長年に亘りESG、CSR、内部統制などのガバナンス関連のコンサルティングに従事し、特にガバナンス、リスクマネジメント、サステナビリティに関する高い専門性を有している達脇 恵子氏を新たに選任した。
1.第102回定時株主総会後の取締役体制 *=社外、下線=新任
– 取締役、吉田 守孝、社長執行役員
– 取締役、伊藤 慎太郎、執行役員,Chief Administrative Officer,副社長,監査部担当
– 取締役、山本 義久、執行役員,Chief Technology Strategy Officer,製品開発センター センター長
– 取締役、西川 昌宏、執行役員,Chief Carbon Neutral Officer,カーボンニュートラル・環境推進センター センター長
– 取締役(*)、小林 耕士
– 取締役(*)、星野 次彦
– 取締役(*)、廣田 康人
– 取締役(*)、達脇 恵子
2.新任取締役候補者について
■廣田 康人
<選任理由>
三菱商事およびアシックスで長年に亘り経営に携わり、その経歴を通じ、特に事業戦略に関する高い専門性を有していること。また、経営者として主務先企業のガバナンス体制の変革を牽引するなど、経営全般に関する豊富な経験と高い見識を活かし、アイシンの経営強化に貢献できると判断。
<主な経歴>
・1980年4月:三菱商事(株) 入社。
・2010年4月:三菱商事(株) 執行役員 総務部長。
・2014年6月:三菱商事(株) 代表取締役常務執行役員 コーポレート担当役員。
・2018年1月:(株)アシックス 顧問。
・2018年3月:(株)アシックス 代表取締役社長COO。
・2022年3月:(株)アシックス 代表取締役社長 CEO 兼 COO。
・2024年1月:(株)アシックス 代表取締役会長 CEO(現在)。
・2024年6月:カシオ計算機(株) 社外取締役(現在)。
■達脇 恵子
<選任理由>
リクルートのIT部門での勤務を経て、デロイトトーマツで長年に亘りESG、CSR、内部統制などのガバナンス関連のコンサルティングに従事し、民間企業の活動を支援。その経歴を通じ、特にガバナンス、リスクマネジメント、サステナビリティに関する高い専門性を有していること。また、企業経営や社外役員としての監査経験等豊富な経験と高い見識を活かし、アイシンの経営強化へ貢献できると判断。
<主な経歴>
・1984年7月:(株)リクルート 入社。
・2000年1月:監査法人トーマツ 入所。
・2003年6月:監査法人トーマツ パートナー。
・2016年10月:有限責任監査法人トーマツ ESG・統合報告アドバイザリー ユニット長。
・2017年2月:デロイトトーマツサステナビリティ(株) 代表取締役社長。
・2023年7月:デロイトトーマツサステナビリティ(株) アドバイザー。
・2024年3月:伊勢化学工業(株) 社外監査役(現在)。
3.役員体制(第102回定時株主総会後の変更案)
■取締役(8名) ◇=代表取締役
◇ 取締役社長:吉田 守孝
◇ 取締役:伊藤 慎太郎
– 取締役:山本 義久
– 取締役:西川 昌宏
– 社外取締役:小林 耕士
– 社外取締役:星野 次彦
– 社外取締役:廣田 康人
– 社外取締役:達脇 恵子
■監査役(4名)
– 常勤監査役:三矢 誠
– 常勤監査役:加藤 清美
– 社外監査役:上田 純子
– 社外監査役:柏木 勝広
(補欠監査役:中川 秀宣)