パナソニックコネクト (※)は1月18日、同社管轄する福島工場を、来年5月に閉鎖すると発表した。
1970年に設立された福島工場は、ラジオの生産からスタートし、以降システムステレオ、ポータブルCD、CDラジカセといったオーディオ関連製品の生産、2004年からデジタルスチルカメラの生産を手掛けるなど、これまでパナソニックのオーディオ・イメージング事業を支えてきた拠点。
2015年5月からは、パーソルファクトリーパートナーズ(以下、PFA)(契約当時の社名はパナソニックエクセルプロダクツ)との10年間の定期建物賃借契約に基づき、現在に至るまでパナソニック社内外の製品の生産受託を行ってきたが、経年劣化などによるインフラの老朽化が著しく、また建屋の安全性確保も困難な状況に。
同社では、地元の経済へ引き続き貢献したいという思いから、工場の建て直しへの投資も視野にグループを含めた社内での利活用策を検討してきたが実現できず、PFAとの賃借契約が満了する来年5月を以て工場を閉鎖する決定に至ったと云う。
なお、同工場の閉鎖後については、現時点では決定しておらず、今後、活用策を広く探っていくとしている。
<福島工場の概要>
– 所在地:福島市太平寺字一本柳1番地
– 操業開始:1970年
– 敷地:約52,000㎡
– 建物:約22,000㎡
※2022年4月1日、パナソニックグループの事業会社制への移行に伴い発足した、B2Bソリューションの中核を担う事業会社。グローバルで約29,500名の従業員を擁し、2022年度の売上高は1兆1,257億円(※)。製造業100年の知見とソフトウェアを組み合わせたソリューションやハードウェアの提供を通じて、サプライチェーン、公共サービス、生活インフラ、エンターテインメント分野の顧客をつなぎ、「現場」をイノベートすることに取り組んでいる。