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水上走行で話題の中国製高級SUVベンチマーキングレポート販売
電子計測器の製造および販売を行う小野測器は12月11日、自社事業「ベンチマーキングレポート販売」に中国の高級SUV「BYD仰望U8」の新規レポートを追加した。
同社は2023年より電動車両(以下EV)を計測対象とした「ベンチマーキングレポート販売」を開始。事業開始当初は中国のEVを計測対象としていたが、市場からのニーズを汲み、アメリカの大手EVメーカー「TESLA」の「Model3」を計測しレポートを追加するなどラインアップを拡充してきた。
このベンチマーキングレポートとは、高度化、多様化する自動車開発に於いて情報をいち早く提供するべく、計測器メーカーならではの視点にこだわり電動車を中心としたレポートとして提供しているもの。今回追加する「BYD仰望U8」は初のレンジエクステンダーEVとなり、今後はマーケットで注目を浴びるxEVのレポートも随時追加していく予定としている。
ベンチマークレポート内容は以下の通り
・「音響・振動」に関する計測・解析技術を活用した計測データを提供
・モーター・インバーター振動
低速域~高速域を定常及び過渡で走行した際のモーター・インバーターの振動を調査するため、3軸加速度センサーを設置し、測定・解析した。
・モーター・インバーター音
1/2インチマイクロホンをモーター・インバーター含むパワーユニットの各面に設置し、低速域~高速域を定常及び過渡で走行した際の測定・解析をした。
・パワーユニットマウント振動
パワーユニットから車両のボディに入力される振動を調査する為、3軸加速度センサーを用いてパワーユニットマウントのユニット側とボディ側を測定・解析した。
・車室内騒音
車室内の運転席及び助手席に1/2インチマイクロホンを設置し、低速域~高速域を定常及び過渡で走行した際の騒音レベルを測定・解析した。
・伝達系振動特性
ハーシュネス路面を走行した際のステアリングコラム、運転席のシート振動を測定・解析した。
・サスペンション・タイヤ振動
走行中のタイヤから入力される振動を調査するためにステアリングナックルとサスペンションタワー等の振動を測定・解析した。
・警音器
ISO路面にて道路運送車両法に基づいた場所に騒音計を設置し、車両の警音器を作動させた際の騒音レベルを測定した。
以降、より詳細は以下URLを閲覧されたい。
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/whats_new/press/24_12.htm
小野測器
1954年創業。電子計測機器の製造、販売ならびに各種エンジニアリングサービス事業を展開。創業同年には、 国内初となるジェットエンジンの回転数をデジタル計測する回転計を開発。自動車産業では二輪・四輪車、自動車部品、その他建設機械、食品や医療検査等、幅広い分野に於いて研究開発のサポートから製造工程での測定技術を提供。
自動車メーカーHondaの第二期(1983-1992)F1レース活動でV6ターボエンジンのベンチ試験用の操作システムを特注制作するなど、同社の優勝に技術面でサポート。その他、近年では電動車両(EV)開発支援など、カーボンニュートラル社会実現のために新たなビジネス領域への参入を行っている。