オン・セミコンダクター・コーポレーションは12月7日、は、ハッサーン・エルコーリー(Hassane El-Khoury)が2020年12月7日付で同社の社長兼最高経営責任者(CEO)および取締役会のメンバーに任命されたことを発表した。
同社の取締役会会長を務めるアラン・キャンベル(Alan Campbell)は、次のように述べた。「ハッサーンは、顧客、パートナー、従業員、その他の利害関係者に会社の計り知れない可能性を提供する明確なリーダーとして浮上しました。そのような資格のあるリーダーを見つけたことに興奮しています」
同社が選定において重要視したことは、業界内で進行中の変革を理解し、ターゲットにしている長期的な成長市場での同社のリーダーシップの地位を拡大し、総収入、粗利益、収益の成長を加速し、利害関係者の価値を高める経験豊富なCEOを見出すことだったという。
また、アラン・キャンベルはキース・ジャクソンについて、20年近くオン・セミコンダクターの指揮をとり、当社を総収入12億ドルの標準製品サプライヤーから、55億ドルの世界トップ20の半導体企業に変革させた功績に感謝を述べている。
エルコーリーは次のように述べている。「私は、企業が成功するのは、従業員を活用してお客さまの課題を解決するときであると信じています。オン・セミコンダクターは、ターゲット市場でお客さまのソリューションを実現するために不可欠な、シリコンビルディングブロックを含む幅広い製品ポートフォリオを開発してきました。
私は、お客さまの成功の実現に情熱を注いでおり、この当社の基盤を基に、財務パフォーマンスを向上させながら、オートモーティブ、インダストリアル、クラウドパワー、IoTの市場にまたがる優れたシステムソリューションを提供することに大きな期待を持っています」
エルコーリーは、17歳の時にレバノンから米国に移住した後、ローレンス工科大学で電気工学の理学士号を、またオークランド大学でエンジニアリングマネジメントの修士号を取得。オン・セミコンダクターへの入社前は、サイプレス・セミコンダクタの社長兼最高経営責任者および取締役会メンバーを、同社が2020年4月にインフィニオンに売却されるまで務め、サイプレスでは13年間、ビジネスユニットのマネジメント、製品開発、アプリケーションエンジニアリング、ビジネス開発といったさまざまな業務に従事している。また彼は、「シリコンバレーの40歳未満の40人」の2018年受賞者であり、現在KeraCel社の取締役会のメンバーも務めている。
2020年9月の発表のとおり、エルコーリーの任命は、キース・ジャクソンのオン・セミコンダクターの最高経営責任者兼社長、および取締役会のメンバーからの引退と同時に行われる。ジャクソンは、エルコーリーへのリーダーシップの円滑な移行のために、2021年5月末まで同社の顧問を務める。
■オン・セミコンダクター
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