オリンパスは、12月18日に開催した取締役会で「社外転進支援制度」を実施することを決議した。「社外転進支援制度」では、オリンパスおよび国内グループ会社の40歳以上の正社員や無期契約社員などを対象に、早期退職者950名を募集。退職者には、通常の退職金に加えて特別支援金を支給する他、希望者には再就職支援を行う。
昨年11月6日に発表した新たな経営戦略で「世界をリードするメドテックカンパニーへと成長し、革新的な価値によって患者や医療従事者などの顧客、医療機関、医療経済にベネフィットをもたらし、世界の人々の健康に貢献する」ことを戦略的目標として掲げたオリンパス。
同社は、今回の社外転進支援制度の実施理由について、(ⅰ)社外で自らの力を発揮することを希望する社員への支援、(ⅱ)変革を推進する人材の適所適材への採用と登用、(ⅲ)グローバル・メドテックカンパニーに相応しい収益性を達成するためと説明。これにより、従業員の専門性や人間性を成長させる機会にあふれる文化を醸成し、従業員一人ひとりがその職責を十分に理解して活動を継続しているパフォーマンス志向の組織を目指すとしている。
なお、「社外転進支援制度」により発生する費用については、現時点においては応募者数が未確定のため、来年3月期決算には織り込まれてはいないが、決算において「その他の費用」に計上する予定であり、また連結業績予想への影響については、確定次第速やかに公表するとのことだ。
[社外転進支援制度の実施概要]
– 対象会社:オリンパスおよび国内グループ会社
– 対象者:
・2021年3月31日時点で40歳以上かつ勤続3年以上の正社員
・定年後再雇用者
・無期契約社員
– 募集人員:950名程度
– 募集期間:2021年2月1日~2021年2月19日(予定)
– 退職日:2021年3月31日(特定の理由がある場合、2021年9月30日を期限とし、退職日を調整)
– 支援内容:
・通常の退職金に加え、特別支援金を支給。
・希望者には再就職支援を実施。
<参考>2021年3月期連結業績予想(2020年11月13日公表分)及び前期連結実績
(注1)オリンパスでは、第2四半期連結会計期間より、映像事業を非継続事業に分類しているため、売上高、営業利益、税引前利益は、継続事業の金額を表示。親会社の所有者に帰属する当期利益は、継続事業及び非継続事業の合算を表示している。
(注2)2020年3月期の数値は監査前の数値。