(上)絵本『さんにんだけの ないしょのはなし』表紙、見開き。(下)童話『今日にかぎって』表紙、見開き。
日産自動車は、今年3月に「第40回 日産 童話と絵本のグランプリ」で大賞を受賞した樺島 ざくろ氏の童話『今日にかぎって』と、スージィ氏の絵本『さんにんだけの ないしょのはなし』を、12月15日BL出版株式会社より出版する。両作品は、書店やインターネットを通じて販売される。
「日産 童話と絵本のグランプリ」は、一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団が主催するアマチュア作家を対象とした創作童話と絵本のコンテスト。同グランプリでは、才能ある新進作家の育成をサポートすると共に、子どもたちに良書を届けることを目的に、これまで40年間で75作品を出版した。
日産は、社会貢献活動を通じて、次代を担う子どもたちへの支援に一貫して取り組んでおり、同グランプリに第1回(1984年)から協賛している。
2023年度に実施された第40回のグランプリでは、樺島 ざくろ氏の童話『今日にかぎって』が、童話部門1,490編の応募作品の中から大賞に、また、スージィ氏の絵本『さんにんだけの ないしょのはなし』が、絵本部門277編の応募作品の中から大賞に選ばれた。
日産は、第1回のグランプリから、累計で28万冊以上の出版作品を国内外の図書館や学校等に寄贈してきた。今回も国内では約3,400の図書館と、同社の事業所近隣の約900の保育園や幼稚園などに寄贈し、海外に於いても、同社の事業所周辺の日本人学校や日本語補習校に寄贈する予定。
日産では、「サステナビリティを事業の中核に据え、よりクリーンで安全、インクルーシブな世界を目指しています。そして、地域社会の発展に貢献するため、様々な国や地域で子どもたちを対象とした環境教育などに力を入れています。日産は本活動を通じて、日本の新しい才能を支援し、次代を担う子どもたちに魅力あふれる童話や絵本を届けていきたいと考えています」と話している。
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大賞受賞した童話の概要は以下の通り
タイトル: 『今日にかぎって』
主人公の小学生が自転車の鍵をなくしたことをきっかけに、同級生との新しいつながりが生まれ、お互いの理解を深めていく話です。文章が簡潔で設定が分かりやすく、物語としての完成度が高い作品。
作者: 樺島 ざくろ
東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科卒業。第39回 日産 童話と絵本のグランプリで佳作、第40回で大賞を受賞。東京都練馬区在住。3児の母。
絵の作者: 奥野 哉子
大阪府生まれ。ドイツのアラヌス大学芸術学部絵画科卒業。第26回、第27回、第31回、第32回 日産 童話と絵本のグランプリで優秀賞を受賞。同グランプリ第37回童話部門の大賞作品として出版された『ながみちくんがわからない』(作/数井 美治)の挿絵を担当。第35回 講談社絵本新人賞で佳作受賞など、受賞歴多数。大阪府在住。
価格: 1,500円(税別)
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大賞受賞した絵本の概要は以下の通り
タイトル: 『さんにんだけの ないしょのはなし』
一軒の家で一緒に暮らす幼なじみのおばあさん3人組が、縁側で話すうちに、同じ夢の世界のなかで子供にかえる話。絵の構成が秀逸で、情景も人物も丁寧に描かれている点が高く評価された。
作者: スージィ
神戸市出身。金沢美術工芸大学日本画専攻卒。幼少期から絵本や児童文学に親しみ、小学校では絵本作りクラブに所属。大学卒業後は保育の現場で働きながら関西を中心に展示会等活動中。兵庫県在住。
価格: 1,500円(税別)
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なお、今年度の「第41回 日産 童話と絵本のグランプリ」の作品募集は、10月31日をもって終了した。入賞作品の発表は、2025年3月初旬を予定している。
<関連URL>
日産 童話と絵本のグランプリ ウェブサイト
https://www.nissan-global.com/JP/FAIRYTALE/