日産自動車・福井日産自動車・日産プリンス福井販売の3社は6月26日、福井県越前市とゼロカーボン実現や災害対策の強化に向けた「電気自動車を活用した脱炭素化及び強靱化に関する連携協定」を締結した。
連携協定の背景としては越前市が令和3年8月に、2050年までにゼロカーボンを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を表明。地球温暖化対策などの環境対策に積極的に取り組んでいることにある。
より具体的には、公用車に電気自動車(EV)を導入。EVから電気を取り出す可搬型給電器の導入検討を進めるなどの防災対策への取り組みを強化。越前市は持続可能で強靱なまちづくりを推進している。
そうした取り組みに対して〝EV普及を通じたSDGsの達成〟〝ゼロ・エミッション社会の実現〟〝人とクルマと自然が共生し住む人がワクワクするまちづくりへの貢献〟を目指す日産自動車は、自社が推進する志を越前市に於いて活かすべく協定締結を行った。
電気自動車による脱炭素化、強靱化イメージ図
連携項目と取り組みの具体的内容は以下の通り
(1)EVの普及促進、利活用に関すること
EVの普及促進を図るため、EVの「走る蓄電池」としての活用を通じて、市民の環境・防災意識向上を目指す。
(2)災害に於けるEVの活用に関すること
越前市で災害を起因とする停電が発生した際、EVを電力源として活用するため、市が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備しているEVの貸与と充電スタンドの使用を無償で行い、市民の生命及び身体の安全を守る。