福島県柳津町、会津の暮らし研究室、日産自動車、福島日産自動車・日産プリンス福島販売の5者は12月11日、脱炭素社会の実現に向けた「持続可能な暮らしづくりに関する連携協定」を締結した。
同協定を通じ、電気自動車(EV)を活用したエネルギーマネジメント、地域の強靭化、環境教育、観光促進、コミュニティ形成等の分野で連携し、町民の声を活かした持続可能な暮らしづくりを目指す。
柳津町は、豊かな自然環境を残し地熱や水力の再生可能エネルギーによる発電所を有している。これを踏まえ2022年12月、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、再生可能エネルギーの積極的な活用、自然環境の整備を推進し温室効果ガス削減に取り組んでいる。
また会津の暮らし研究室は、リビングラボ(地域を中心に据えて産業を創り出す考え方)を実践する会社。地域にある暮らし(リビング)を研究開発の場(ラボ)に見立て、人々の生活空間の中で行政、企業等多様な主体と協働しながら生活者視点の新しい社会的価値創造を目指している。
この2者が日産自動車の推進する「ブルー・スイッチ」の取り組みを活かし、地域の暮らしの向上を通じた町民参加型の暮らしづくりを求めて協定を締結した。
同協定に基づく連携事項は以下の通り
(1)再生可能エネルギーの利活用と脱炭素化促進に関する事項
再生可能エネルギーの効率的な利用/特定施設において再生可能エネルギーを有効活用するエネルギーマネジメントシステム構築
(2)防災意識と災害対応力向上に関する事項
地域の強靭化への取り組み/防災イベント等を通じ強靭化と住民の災害対応力向上
(3)観光促進に関する事項
観光活性化への取り組み/観光イベント及び観光振興
(4)教育に関する事項
環境啓発活動/環境保全意識向上に寄与する啓発活動
(5)コミュニティ形成に関する事項
コミュニティ活性化/各社が有するノウハウを活用した暮らしの向上/利便性向上の為モビリティサービス構築に関する協議
(6)その他、協議し必要と認める事項
柳津町、会津の暮らし研究室および日産自動車は、EVを活用し美しい自然環境の保全や、クリーンで住みやすい町民主体の持続可能な地域づくりの実現に向け共創していく。