ニデックは8月28日、これまでの同社の歩みと、成長の源泉である創業者の永守重信の経営理念を学び、継承することを目的とした「永守重信創業記念館」を設立することを発表した。施設は、永守氏生誕の地である京都府向日市に建設され、一般向けにも公開される予定であると云う(2027年11月にオープン予定)。
設立の背景および施設の内容
1973年7月23日に永守氏が3名の同志と共に創業した日本電産(現、ニデック)は、2023年に創業50年で連結売上高2兆円を超え、世界47か国に300以上のグループ会社を有するグローバル企業に成長。
「金なし、経験なし、知名度無し」でスタートした同社が、創業直後のオイルショックやその後のリーマンショック、タイ洪水など幾多の苦難を乗り越えて今日に至るまで発展し続けてこられたのは、創業者の経営理念である「情熱、熱意、執念」「知的ハードワーキング」、「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」に代表される「三大精神」を全従業員が行動規範として共有し、たゆまず前進を続けてきたからであると云う。
この記念館は、同社が刻々と変化する経営環境の中で引き続き発展していく上で、競争力の源泉である経営理念を「変えてはいけない DNA」として未来に亘って伝えていくことを目的に、創業からの歴史や同社が世の中に於いて果たしてきた役割、永守氏の経営理念や経営者としての足跡や言葉を、エピソードやキーアイテム等と共に、安藤忠雄氏デザインによるダイナミックな建築空間の中に展示する。
<永守重信創業記念館について>
– 所在地:京都府向日市森本町野田
– 敷地・建物規模:
・敷地面積:約6,100㎡
・延床面積:約3,500㎡
・階数:地上3階建
– 設計事務所:
・基本計画、設計・工事監修:安藤忠雄建築研究所
・全体監修、コンストラクション・マネジメント:都市居住文化研究所
– オープン:2027年11月(予定)
– アクセス:のJR向日町駅(2026年度末開設予定)東口から徒歩約5分。
ニデックは、今後もグループ全従業員が創業者永守の経営理念を理解し実践することで、今後さらに成長を続けると共に「100年後も世の中から必要とされる企業」であり続けていきたいとしている。