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2024年7月4日【事業資源】

ニューモ、大阪の老舗タクシー会社「未来都」の経営権取得

坂上 賢治

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「newmoグループ」として合計タクシー車両数646台に到達、大阪5位の規模に

 

newmo(ニューモ)は7月4日、大阪市域交通圏を中心にタクシー車両数606台を保有する未来都(みらいと/代表取締役 笹井美智子)の全発行済株式を取得し、経営権を取得した。

 

未来都は1960年に創業し、地元大阪で60年以上に亘り地域密着で質の高いサービスを提供するタクシー会社。「真⼼を込めた⼼から⼼へのおもてなし」を経営理念に、現在大阪府内10箇所に営業所を構え606台のタクシー車両を保有する他、大阪でいち早く「Uber」「GO」と業務提携を行ったり、QRコード決済をはじめとした多様な決済手段を提供するなど、タクシー利用者に対して利便性の高いサービスを提供してきた。

 

一方でnewmoは“利用者視点に立ったサステナブルな地域交通”の実現を目指し、2024年1月に設立された。3月には大阪市域交通圏にて事業を展開する岸交に資本参加し、タクシー事業を推進。

 

また、newmoは3月に開催した事業戦略発表会にて、「2025年度中に、1) 全国主要地域での展開、2) タクシー車両数3,000台、3) ドライバー数1万人を目指す」旨を発表している。

 

今回、両社は働き手不足や移動難民の課題が深刻化する未来を見据え、タクシー事業のDX推進、経営基盤の強化、日本版ライドシェアへの参入等の想いが一致したことから、newmoグループが未来都の経営権を取得することとになった。なお、取得価額については非開示。

 

今回の協業について、未来都の代表取締役・笹井美智子氏は、「アフターコロナの多様化する状況に於いて、私たちの未来を考える中でnewmo様との素晴らしいご縁をいただけたことに深く感謝しております。

 

タクシー業界を取り巻く環境は急速に変化していますが、newmo様の新しい風を取り入れることで、未来都がさらなる発展を遂げることに大いに期待しております。今後も創業家として、未来都およびnewmoグループの未来を見守り続けたいと思います」と述べた。

 

また一方でnewmoの代表取締役CEO・青柳直樹氏は、「この度、大阪にて長く愛される未来都様とご一緒できることを心から嬉しく思います。

 

タクシー業界が世界規模で急速な変化を迎える中、これまで築き上げてこられたタクシー事業の質の高さを継承しながら、デジタル技術を活用し経営基盤の強化を進め、未来都のさらなる発展のために積極投資を進めていきます。

 

また、newmoグループとして、日本各地で多様なお客様のニーズに応えるべく、引き続きタクシー事業者様への資本参画を積極的に推進してまいります。

 

加えて今後もnewmoは全国のタクシー事業者様との資本提携を進めてまいります。提携にご関心をお持ちの方は、ご連絡ください( newmo タクシー事業パートナーシップ 募集窓口 )」と語っている。

 

なお今後の事業展開としては、株式取得によりnewmoグループの保有タクシー車両数が646台(内訳:岸交 40台、未来都 606台)となり、大阪府内のタクシー事業者として5位の規模となる。

 

newmoでは、今後も積極的な事業拡大を進め、大阪エリアのみならず、全国でタクシー事業者との資本提携およびIT技術を活用したタクシー会社の経営効率化、人材採用などの投資を進めていくと話している。

 

法人名:株式会社未来都
代表者:代表取締役社長 笹井美智子
所在地:大阪府守口市八雲東町1丁目8番2号
創業:1960年10月
設立:2007年4月
資本金:1,500万円
車両数:606台
従業員数:1,043名
売上高:55億円(2023年度)
営業所数:大阪府内10か所
事業内容:一般乗用旅客自動車運送事業(タクシー)・自動車整備事業ほか
WEBサイト:https://milight-taxi.co.jp/

 

法人名:newmo株式会社
代表 :青柳直樹
設立 :2024年1月4日
所在地 :東京都港区虎ノ門5丁目9番1号 麻布台ヒルズガーデンプラザB 4階
事業概要:タクシー・ライドシェアサービスの運営
WEBサイト:https://newmo.me/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。