
中西金属工業(NKC)は、サステナブルな社会の実現を目指して独自配合したバイオマスプラスチックやバイオマスゴムを使用した製品の開発を進めているが、今回その一例として、NKCは植物由来のバイオマスプラスチックを適用した自動車用ハブユニットの着磁エンコーダ製品を開発・発表(2月27日)した。
車輪速のセンサー機能を持つ着磁エンコーダは、高い熱衝撃性と高度な磁気特性を要求される製品で、開発した製品は従来プラスチックの性能を有することが確認できたという。
なお材料のバイオマスプラスチックのボンド磁石(磁石粉末を樹脂材、ゴム材などのバインダーで練り混ぜたもの)は、戸田工業(本社:広島県広島市)の協力を得て開発した。
当該製品の特長は、バイオマスプラスチックを使用して、自動車部品として必要な性能と信頼性を有したハブユニット用着磁エンコーダを製品化したこと。NKCでは従来のプラスチックを使用した着磁エンコーダを量産しており、その開発と量産のノウハウを有効に活用し、開発から量産納入までの期間を短縮すると共に安定した製品品質を確保ことなどがある。
同社では、「バイオマスプラスチック以外でも、植物由来のポリマーを100%使用したバイオマスゴムを使用したゴムシール、ゴム製品を開発しています。
今後も、バイオマス由来の樹脂、ゴムを使用した製品の開発とお客様への供給を積極的に進めることで、サステナブルな社会の実現に向けて、貢献していきます」と話している。
中西金属工業株式会社
代表者: 代表取締役 中西 竜雄
所在地: 〒530-8566 大阪府大阪市北区天満橋3-3-5
創業:1924年、設立:1941年(昭和16年)6月19日
事業内容: ベアリングリテーナー・ゴムシール・各種金属プレス加工品・各種樹脂射出成形品・コンベア及び自動制御装置・サッシ用戸車・住宅関連製品・精密金型・無人搬送車(AGV)・冷間圧延鋼板などの製造販売 他
資本金:25億1250万 円
URL: https://www.nkc-j.co.jp/