武蔵精密工業は8月9日、インドのEVスタートアップ企業のBNC Motors Pvt. Ltd. との戦略的協業を発表した。両社は、既に協業している自動二輪車用E-Axleユニットを更に強化するだけでなく、三輪車の開発、BMS(バッテリー管理システム)やデータアプリケーションなどのソフトウェアアプリケーション領域での共同開発を拡大。インド国外への車両輸出に関しても協力する事で合意した。
このBNCは、インドのコインバトールに拠点を置くEV企業。BNCが目指す目標は、EVへの移行を支援する事で公害を削減する事にある。それゆえEVが大幅に普及するためには、ガソリン車が提供する快適性、性能、安心感を維持しながら、環境だけでなく経済的にも優しい乗り物であるべきという理念を持っている。
対して武蔵精密工業は、豊橋市に本社を置く自動車系Tier1企業。特に電気自動車や自動運転車を含む領域で、ディファレンシャルアセンブリ、トランスミッションギアとアセンブリ、リンケージとサスペンション(L&S)製品などの製品の設計、開発、製造を担う。
そうした両社は、今協業の深化を踏まえて道路を走る内燃機関車を削減することで温室効果ガスの使用量を削減し、社会貢献を目指していくとしている。