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2025年2月18日【事業資源】

マッチアップ、「ライド・カー・ガイド」のシェアサービス開始

坂上 賢治

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MuchApp( マッチアップ / 本社:東京都千代田区、代表取締役 大木 涼太郎 )は、2月より新たなモビリティアプリ「ueen( ウィーン )」の提供を開始した。

 

この「ウィーン」は、サービス利用者とサービス提供側の双方が同一アブリ上で利用・活動できる移動にまつわるサービスプラットフォーム。今後は、地域毎や特定の環境毎にサービス内容をカスタマズして、個々のコミュニティに適した移動の姿を提案していくという。

 

ちなみに同社は、タクシー配車のDiDiやフードデリバリー事業の立ち上げで活躍した大木涼太郎氏と、大手タクシー企業での勤務を経た後に英国に渡りタクシー事情を学んだ青木隆樹氏が2024年5月に創設した。今回のアブリ提供は創業当時、マッチシェアカー・マッチライド・マッチリムジン・マッチハイヤー・マッチガイドとして切り分け・実証展開してきたものをスーパーアプリとして統合したもの。

 

 

そんな同社が今回、提供を開始したアプリ「ウィーン」は、従来型の配車アプリと異なり、移動サービスにまつわる「サービスを受ける側」、「サービスを提供する側」をひとつのアプリに統合したもの。その結果、同社によると「ウィーン」は年齢層・ライフスタイルを問わず、多様な移動ニーズを集約。利用側の利便性と人手不足の解消を同時に解消できるアプリサービスになったと謳っている。

 

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その「ueen( ウィーン )」アプリの提供メニューは以下の通り

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ueenライド
ueenアプリを通じてコミュニティ送迎や空港送迎など、自分に合った最適な移動手段を選ぶことができる。2024年11月からは京都市の一部エリアで実証実験を開始し、今後は東京や沖縄など、日本全国へのサービス展開を計画している。

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ueenシェアカー
ueenデジタルキーを採用し、車両の予約から開錠、施錠までをアプリ一つで完結できる。シェアカーの仕組みを応用した無人貸し出しやEV車両の充電器対応も予定し、2024年7月からは京都市内でシェアカーの実証実験を開始する。

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ueenワーク
ueenアプリを利用すれば、どこにいても都合の良い隙間時間に自由に働くことができる。車を持っていない人でもueenシェアカーを利用して働くことが可能。今後は、観光ガイドやヘルパーなど、地域毎に様々なueenワークのサービスを拡充していく予定という。

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上記の地域展開例では、2025年1月から「介護コミュニティ内での送迎サービス」の構築を目指して、介護事業者連盟とエムケイタクシーに参加を呼び掛け、介護施設利用者の送迎サービスを開始した( 京都市伏見区で4箇所の事業所が参加 )。

 

また「過疎・離島コミュニティモデル」として、2025年1月より鹿児島県薩摩川内市の離島エリアで、当該地域の複数のホテルと高速充電設備を持つジゴワッツに呼び掛け、EV車両を活用したレンタカー事業を開始した。

 

他にはインバウント観光ソリューションを展開するOTOMO並びに個々地域の観光ガイドと提携。インバウンドガイドと訪日観光客をマッチングするサービスを東京・京都・大阪を中心とした地域で展開している。

 

最後に同社では、「日本のモビリティ社会は、人口減少による人手不足が深刻化する一方、統一的なモビリティ基盤の仕組みもなく、まさに危機的な状況にあります。このような時代にいる今、従来のMaaSの概念を再考し再定義します。

 

より具体的にはueenアプリを活用したライドやシェアカーサービスに加え、観光・過疎・介護など様々な地域コミュニティに貢献して、特定事業やサービスの都合で提供されるモビリティの仕組みを構築するのではなく、事利用者、提供者、事業者、地域社会の全てに価値と利益を生むモビリティ経済圏の構築を目指します」と話している。

 

Apple系アプリ
https://apps.apple.com/jp/app/ueen/id6499562821

 

Android系アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=io.muchapp.apps.muchapp&hl=ja

 

会社概要
社名:MuchApp株式会社
本社所在地:東京都千代田区外神田6-5-1 7F
代表取締役:大木 涼太郎
設立:2024年 5月
WebサイトURL:
 コーポレートサイト:https://muchapp.jp/
 ブランドサイト:https://ueen.jp/
京都運用ベース:取締役Fleet Business担当 青木 隆樹
京都出町柳ポート:京都市左京区関田町27
京都駅前ポート:京都市南区東九条室町58−16
広報窓口:本社 広報デスク
TEL:050-5830-5171
Email:contact@muchapp.jp

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。