三菱重工業(以下「三菱重工」)は7月30日、統合することで合意している、三菱パワーが運営する事業と人員を、2021年10月1日をもって三菱重工へ承継し、事業統合するための吸収分割契約を締結したと発表した。
三菱重工の100%子会社である三菱パワーが展開する火力発電システムに関する設計、製造、販売、据付およびエンジニアリング等の事業および人員を、吸収分割契約により三菱重工に承継し、統合。これにより、三菱重工グループの成長エンジンであるエナジートランジションを一層加速していく。また、経営資源を一体化して効率化をはかり、グローバル市場の変化により柔軟に対応するための機動的な事業運営体制の構築をはかる。
現在の三菱パワーの国内工場のうち、同一地域に三菱重工の製造拠点がある高砂工場(兵庫県高砂市)、長崎工場(長崎県長崎市)は、事業統合後は、それぞれ三菱重工の高砂製作所、長崎造船所に組み入れられる。現在の三菱パワーの日立工場(茨城県日立市)、呉工場(広島県呉市)は、事業統合後は、それぞれ三菱重工の日立工場、呉工場となる。
なお、三菱重工との統合後も、グローバルに浸透している「Mitsubishi Power」ブランドは、海外市場向けに継続して使用。また、三菱パワーは日本国内の法人として存続し、同社を重要市場の一つであるアジア・中東などにおける統括会社・契約窓口とする。
また、今回の統合により、日本国内における三菱パワー傘下の一部のグループ会社は社名が変更となるが、海外グループ会社の社名に変更はない。
■三菱パワーグループ会社名
三菱パワー精密鋳造株式会社→三菱重工パワー精密鋳造株式会社
三菱パワー環境ソリューション株式会社→三菱重工パワー環境ソリューション株式会社
三菱パワーインダストリー株式会社→三菱重工パワーインダストリー株式会社
三菱パワー検査株式会社→三菱重工パワー検査株式会社
三菱パワーメンテナンスサービス株式会社→三菱重工パワーメンテナンスサービス株式会社