三菱ケミカルは、事業競争力の強化と供給体制の最適化を図るため、世界各地域に3製法の生産拠点を持つMMA事業に関して、米国子会社である「Lucite International」のテキサス州ボーモント工場でのMMAモノマー及びMAAの生産を来年2月28日(予定)に終了し、工場を閉鎖する。
「MMA(メタクリル酸メチル)モノマー」は、自動車のランプカバーや看板、水族館の水槽、建材、塗料などに用いられるアクリル樹脂の原料、また「MAA(メタクリル酸)」は、塗料、接着剤、合成ゴム、コンクリート混和剤などの原料。
なお、ボーモント工場閉鎖による業績への影響については、2021年3月期通期業績予想(※)に、設備の減損損失や停止関連費用として約230百万米ドル(約240億円)が織り込まれている。
※「2021年3月期第2四半期連結累計期間の業績予想と実績との差異及び通期業績予想の修正に関するお知らせ」(三菱ケミカルホールディングス・11月4日公表)。
[工場閉鎖概要]
– 工場名:Lucite International Inc(Beaumont, TX, USA)
– 所在地:6350 North Twin City Highway, Nederland, TX 77627, U.S.A
– 事業内容:MMAモノマーおよびMAA他の製造。
– 生産能力:年産13.5万t
– 操業開始:1992年
– 生産終了予定日:2021年2月28日
■Lucite International:https://www.luciteinternational.com/