京都環境保全公社、日産、京都日産自動車の3者は3月15日、電気自動車(EV)を活用して脱炭素社会実現と災害対策強化を目指す連携協定を締結した。
京都環境保全公社は、SDGs基本方針に「脱炭素社会及び循環型社会の実現に寄与すること」と定めており、産業廃棄物の適正処理、資源循環率の向上及び最終処分(埋立)量の削減と温室効果ガスの削減に取り組んでいる。
その一環としてEVの「日産リーフ」を社用車として導入。廃棄物エネルギーを最大限に利活用した環境対策や防災対策を推進し、持続可能なまちづくりに努めている。
対して日産自動車は、これまで培ってきたEVに関するノウハウやネットワークを活かし、脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決を目指す日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進している。
そこで今回は日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」と、京都環境保全公社が目指す脱炭素社会実現への取り組みに双方で賛同。協定の締結を行う運びとなった。
協定の概要と主な連携内容
協定項目と具体的な取組例は以下の通り
(1)EVの普及促進
・社用車のEV化及び従業員のEV導入促進
・従業員や来訪者へ京都環境保全公社が所有する充電設備の開放の検討
(2)EVを活用した地域活性化
・「走る蓄電池」としてのEV活用やPR、環境教育での協力・連携
(3)EVを活用した災害対策強化
・災害による停電時に非常用電源として日産の販売会社に配備しているEVを貸与
・京都環境保全公社にて発電した電力※をEVに充電し、京都環境保全公社施設や地域住民へ提供
(4)その他、協議し必要と認める事項
京都環境保全公社と日産自動車は、同協定締結を機に、持続可能なまちづくりを推進し、美しい自然環境を未来に残すため、EVの普及を通じた脱炭素社会実現やSDGs達成に向けて、連携を強化していく。※京都環境保全公社施設にて産業廃棄物の焼却時に発生する蒸気で発電した電力