KUROFUNEとスズキは7月19日、KUROFUNEが展開する在日外国人向けの生活支援アプリ「KUROFUNE LIFE SUPPORT」を活用し、スズキの外国人従業員の生活満足度向上に向けた取り組みを7月から開始した。
KUROFUNEは、企業で働く外国人労働者の不安や悩みを把握し、具体的、かつ継続的に支援する事を目的に、生活支援アプリ「KUROFUNE LIFE SUPPORT」を展開している。今回の協業を通じて、スズキのインド人従業員の日本での生活のニーズをヒアリングして、新しいサービスの開発に繋げていく。
スズキでは、「従業員が心身ともに充実した状態で意欲と能力を発揮し、活き活きと働けるような環境づくりが大切であると考えています。また、多様な人材が活躍することで競争力が向上すると認識しています。
現在、日本の技術部門を中心に外国人従業員が活躍しており、インド工科大学などからの直接採用も今後増やす計画です。2023年1月に発表した成長戦略に於いても、インドR&Dセンターのような海外グループ企業や海外スタートアップなどとも連携し、研究開発体制を強化する方針を発表しました。
今後も従業員の生活のニーズを把握し、さらに働きやすい環境を整えていきたいと考えています」と話している。
またKUROFUNEの倉片稜代表取締役は、「日本で働く外国人労働者は、10年前に比べて約3倍となる182万人まで急増しており、2040年にはさらに500万人も増えて674万人まで増えると予想されています。
外国人労働者は慣れない日本の生活で様々な悩みを抱えており、私たちが提供するアプリ〝KUROFUNE LIFE SUPPORT〟を通じて、日本の生活がより豊かになるように支援をしております。
スズキ様との協業は、外国人労働者のリアルな声を聞き、新しいサービスを作る事が出来る貴重な機会です。日本が暮らしやすい・働きやすいと感じられる社会を実現するために、さらなるサービス向上に取り組んでまいります」と述べた。
一方、スズキの加藤祐輔人材開発本部長は、「スズキは、世界各地の生産・開発・販売拠点が連携し、それぞれが役割を果たすことで持続的な成長を目指しており、本社では、インド出身をはじめとする多様な人材が活躍しています。
KUROFUNE様との協業を通じて、多様性を尊重し受け入れる体制を更に強化していきます。今後も、スズキグループの社是に共感して頂ける多様な人材を積極的に採用していく予定です。スズキグループの従業員が能力を最大限発揮できる環境を整え、人や社会に必要とされる会社を目指していきます」と語った。
より具体的な取り組み概要は以下の通り
– 取り組み期間前半の2023年7~9月に、KUROFUNEはスズキのインド人従業員にヒアリングを行い、ニーズを把握していく。それを基にして、解決策となるような新規サービスのアイデアを考えていく。
– 後半の10~12月に、KUROFUNEが考えたアイデアをベースにして、スズキのインド人従業員とディスカッションしながら新規サービスを開発していき、KUROFUNEは、今年12月中に、新規サービスを発表することを目指す。
生活支援アプリ「KUROFUNE LIFE SUPPORT」については以下の通り
在日外国人向け生活支援アプリ「KUROFUNE LIFE SUPPORT」は現在、7ヶ国語(日本語・英語・ベトナム語・タガログ語・中国語・インドネシア語・ウズベク語)に対応しており、8つのサービスを展開。
無料プランでは(1)24時間生活相談サービス、(2)オンライン薬局サービス、(3)ポイントサービス、(4)お土産サービス、(5)レポートサービス、(6)低額の海外送金サービスが利用可能。更に有料プランでは(1)~(6)に加え、(7)所得補償保険、(8)オンライン日本語教育サービスが利用可能。
KUROFUNE LIFE SUPPORTのサービス内容
KUROFUNE
KUROFUNEは2018年2月に設立した外国人材就労支援・生活支援会社。外国人にとって母国と同じように働きやすい・住みやすいと感じられる社会を実現することをミッションに掲げている。(英語:Opening up the world to design a future for foreigners feel as easy to work and live as in their home country.)
設立 :2018年2月
代表者 :代表取締役 倉片稜
所在地 :本社 愛知県名古屋市