小糸製作所は( 日本時間 )1月8日、 昨年来より進めてきたCepton, Inc. ( セプトン社/本社:米国カリフォルニア州 )の子会社化に係る手続きを完了させ、セプトン社を傘下に収めたことを明らかにした。
同事案は、セプトン社が先の2024年12月20日( 現地時間 )に開催した臨時株主総会に於いて承認されたことでセプトン社はNASDAQ市場から上場廃止に。今後は、セプトン社CEOのJun Pei氏の下、小糸製作所傘下で事業が継続される。なお今後の見通しについては、同事案に係る通期( 2025年3月期 )連結業績予想に与える影響は現在精査中であり、今後、公表すべき事項が生じた際は速やかに開示すると結ばれている。
なお当該事案の完了について小糸製作所の加藤充明 代表取締役社長は、「当社は企業メッセージの〝安全を光に託して〟のもと、自動車照明器などの「光」を通じて安全・安心な交通社会の実現に貢献してまいりました。
そんな当社は、製品ラインナップにLiDARというセンサの光を加えることで、ADAS・自動運転などが普及する次世代モビリティ社会に於いても新たな価値を生み出すべく、2018年よりセプトン社とLiDARの共同開発を開始致しました。
そんな短・中・長距離用LiDARは、高精度な検知が求められる信頼性に加え、低消費電力・薄型化等で搭載可能性を一層向上させていくなかで自動車メーカー、産機・建機・農機その他民生用メーカー、また工場敷地内や商業施設のインフラ用途など、多くのお客さまに高く評価頂いております。
もとよりLiDARは画像センサに比較して、正確に位置や距離を測定可能であることから、安全な自動運転・自動化に向けて必要性が拡大しています。セプトン社が小糸グループに加わることで、当社の市場競争力を更に向上させ、今後もリーディングカンパニーとして一層の成長と安全・安心への貢献を続けてまいります」と話している。
またセプトン社CEOのJun Pei氏は、「セプトンと小糸製作所の長年の緊密な協力関係を通じて生み出されてきた相乗効果を考えると、小糸グループに加わることができることに感激しています。自動車業界では、LiDAR技術のトライアルが10年近く行われており、小糸製作所との協業関係は、トライアルから本格的な長期展開へと移行する重要な転換点にあります。小糸製作所と手を組むことで、顧客にとって最も重要なこと、即ち性能・信頼性・コストのバランスを実現するという点に於いて、我々の強みを最大限に発揮することができます」と語っている。
名称: Cepton, Inc(セプトン・インク)
所在地: 399 West Trimble Road, San Jose, CA, 95131
(米国カリフォルニア州サンノゼ)
代表者の役職・氏名: CEO, Jun Pei
事業内容: 自動車・輸送インフラ等の各市場向けLiDARの製造・販売
設立年月日: 2016年4月26日