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設立パーティーの様子
神戸製鋼所は中国での自動車用アルミパネルの事業拡大と自動車メーカーのCO2削減ニーズへの対応を目的に2024年8月8日、中国宝武鋼鉄集団有限公司(宝武集団)傘下の宝山鋼鉄股份有限公司(宝鋼)及び宝武鋁業科技有限公司(宝武アルミ)とアルミパネル用連続熱処理及び精整工程を統合した合弁会社設立に関する合弁契約書を締結したことを明らかにしていた。
その後、合弁会社の設立に向けた準備を進めてきたなかで、2025年を迎えて各国の規制当局からの承認が得られた。このことから2025年1月9日に合弁会社の設立登記が完了したことを発表した。また、これに併せて2月13日に合弁会社の本社が置かれる中国・上海市で関係者を招いて会社設立パーティーを開催した。
設立パーティーで登壇した神戸製鋼所の勝川四志彦 代表取締役社長
上記を踏まえ神戸製鋼所は、今後、合弁会社は中国国内の自動車メーカー向けに、高品質なアルミパネルの製造・販売を行っていくことに加えて、合弁会社で発生するスクラップのリサイクルを推進することによってCO2削減を進めていく。また中国でのアルミパネルの成長が見込まれるなか、自動車の軽量化・脱炭素社会の実現に貢献していく構えだ。
合弁会社の概要は以下の通り
(1)会社名:宝鋼神鋼汽車鋁板(上海)有限公司
Kobelco Baosteel Automotive Aluminum Rolled Products Co., Ltd.
(2)出資比率:神戸製鋼所(中国統括会社である神鋼投資有限公司を通じて)50%、宝鋼と宝武アルミの合計で50%
(3)資本金:約10億人民元(約200億円)
(4)本社所在地:中国・上海市
(5)製造拠点:三門峡(中国・河南省)・天津の2拠点
(6)主要役員:
董事長 呉 軍 (宝鋼より派遣)
総経理 中才 剛 (当社より派遣)