兼松東京本社で6月に行われた調印式の様子
兼松と韓国のEVAR Inc.は7月5日、EVAR製EV充電器の日本およびグローバル市場への進出と拡販を共同で積極推進するべく覚書を締結( 締結は2024年6月 )したことを明らかにした。
EVARは、韓国のサムスン電子の社内ベンチャープログラムを経て、2018年にスピンオフ(独立)したスタートアップ企業。主にEV充電器の開発・製造を行っており、普通充電器、急速充電器、移動式充電器などの多様な製品を韓国内外に展開している。そんな同社の製品は、以下3点の特長が挙げられるという。
(1) 他社のEV充電器と比較して、高い価格競争力を実現している。
(2)限られた電力を効率的に分配するロードバランシング技術など、他社にない付随機能を持つ。
(3)サムスン電子の生産効率・管理体制を踏襲した製造体制を構築しているため、安全性・信頼性が高い製品の供給が可能。
以上の強みを活かし、同社は韓国において、既に約3万台の普通充電器を設置した実績を持ち、2022年・2023年連続で、韓国の販売台数は1位となっているという( 2年共にシェア約20% )。
更に世界最大級のテクノロジー・電子機器の見本市として毎年ラスベガスで開催されているCES( Consumer Electronics Show )に於いて、革新的な技術・製品を保有する企業に贈られる「イノベーション賞」など、2022年・2023年合計で5つの賞を獲得しており、国際的にも評価されている。
兼松は、長年にわたる車両・車載部品事業で培った国内外の幅広いコネクションと、自動車業界への深い知見を活かし、EVAR製EV充電器の日本およびグローバル市場への進出・拡販をパートナーとして促進していく。
そして国内外のEV充電インフラ整備に貢献することで、EV普及に伴う脱炭素化・持続可能性の向上を実現することを目指すとしている。
商号:EVAR Inc.
設立:2018年
代表:Chief Executive Officer(CEO)Lee Hun
所在地:42, Changeop-Ro, Sujeong-Gu, Seongnam-Si, Gyeonggi-Do,
Republic of Korea
事業内容:EV充電器の開発・製造および販売
ウェブサイト:https://www.evar.co.kr/
商号:兼松株式会社
創業:明治22年(1889年)8月15日
代表:代表取締役社長 宮部 佳也
所在地:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー
本店/神戸市中央区伊藤町119番地
事業内容:商取引・情報収集・市場開拓・事業開発・組成・リスクマネジメント・物流
ウェブサイト:https://www.kanematsu.co.jp/