ジェイテクトは12月11日、愛知県岡崎市にある花園工場に勤務する社員の通勤用に、燃料電池バス「SORA」を導入する。
FCバス導入を決めた理由は、岡崎市が2020年2月にゼロカーボンシティを目指すことを表明するなど脱炭素の取り組みを推進していること。
また自社も環境スローガンとして「All for One Earth」を掲げ、全世界のグループ社員が一丸となって環境活動に取り組んでいること。とりわけ花園工場は、カーボンニュートラルモデル工場として最も顕著な排出二酸化炭素(CO₂)削減実績を持っている事から、名古屋鉄道・東岡崎駅と花園工場を結ぶ通勤バスにCO₂削減に貢献するFCバスを導入を決めた。
岡崎市役所で開催された通勤用FCバスお披露目会での一場面。左からジェイテクトマスコット・ジェイにゃん、テクニャン、経営役員・立花 昭人経営管理本部本部長、 岡崎市・中根 康浩市長、未来環境創造戦士・エコマンダー
ちなにみ花園工場は、FCバスやトヨタ自動車の「MIRAI」などの燃料電池自動車に搭載する「高圧水素供給バルブ」や「高圧水素減圧弁」を製造している拠点でもある。
通勤用FCバス車内
高圧水素供給バルブと高圧水素減圧弁の概要は以下の通り
◆高圧水素供給バルブ
高圧水素が貯蔵されているタンクに装着され、高圧水素を適正量で供給する製品です。異常時、火災時に供給停止する安全機能を備えている。
◆高圧水素減圧弁
バルブから供給された高圧水素を燃料電池スタック(水素と酸素を化学反応させて電気をつくる機構)で必要な圧力に調整(減圧)する製品。
高圧水素供給バルブ(左)、高圧水素減圧弁