ジェイテクト( 本社:愛知県刈谷市、取締役社長:近藤禎人 )は7月29日、同社グループが設定したScope1、2及びScope3の温室効果ガスの排出削減目標について、国際的イニシアチブのSBT( Science Based Targets/環境NGOのCDP、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所、世界自然保護基金が共同運営する )より認定を受けた。
これにより、パリ協定が定める温室効果ガス排出削減目標に於ける科学的根拠に基づいた目標と認められた。
SBT認定を受けた同社グループの温室効果ガス排出削減目標
対象 / 2030年度目標 ( 2021年度比 )
– Scope1、2 / 42.3%削減
– Scope3 ( カテゴリー1、スコープ3カテゴリー11の目標範囲 ) / 25%削減
※スコープ3カテゴリー11=ステアリング・工作機械が削減目標の対象。
「気候変動」に対する取り組み
ジェイテクトでは地球温暖化を防止し、気候変動による様々な影響を軽減するため、グループ全体で2035年のカーボンニュートラル達成を目指す。
より具体的には、日常的な省エネ活動を筆頭に、太陽光発電設備の導入などの製造過程に於ける再生可能エネルギーの活用や、消費電力の見える化、生産技術革新を進めて、2022年度は2013年度比で35.6%のCO2を削減した。
また自社のCO2排出量削減だけでなく、製品のライフサイクルCO2(製造から輸送や販売、廃棄までの全ての過程で発生するCO2の量)の観点からもカーボンニュートラルを目指していく構えだ。
今後について
ジェイテクトでは、気候変動への対応を重要課題の一つとして取り組むと共に、環境負荷極小化に向けた取り組み指針「環境チャレンジ2050」の達成を視野に「2025年環境行動計画」を策定している。
その一例としては、2035年までにジェイテクトグループ全体でカーボンニュートラルを実現するべく上記計画をグループで共有。新技術開発と生産工程の改善、オンサイトに加えて、バーチャルPPA(仮想の電力購入契約)を含めたオフサイトでの再生可能エネルギーの導入を進めていく。
また、グローバルな環境保全活動を通じ、持続可能な社会の実現、自然共生・生物多様性の取り組みを進めつつ。全社を挙げ、環境人材の教育に取り組み、あらゆる環境課題の解決を、地球のため、世の中のために貢献できるよう、人づくりと新たな価値創造に努めると結んでいる。
<以下策定目標等に係る参考>
同社のESGに関する取り組み事例や事業活動
https://www.jtekt.co.jp/sustainability/