日本パレットレンタル(JPR)は10月29日、日本政策投資銀行(DBJ)から「DBJ BCM格付」に基づく融資を受けた。この「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災及び事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定する「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューを指す。
今回の格付では、以降の点を高く評価された。(1)BCP 委員会のもと協力会社を含む防災体制を構築し、設備機器類の固定化等や働き方の変化を踏まえた生活物資の確保、在宅勤務下の被災を想定した避難訓練等により、防災力の強化に取り組んでいる点。
(2)自社に関わる網羅的なリスクについて、毎年発生度や影響度の観点から分析して優先対応リスクを特定し低減に向けてPDCA サイクルを構築している他、リスクの時間軸を勘案して中長期的にリスクコントロールを行うなど、全社的な危機管理体制を構築している点。
(3)パレットの確実な供給に向け、重要業務に不可欠な活動と経営資源の状況を踏まえた目標復旧水準を設定の上、電力や人員・資機材などの経営資源の在庫確保や同業他社との協力関係の構築、IT‐BCP の推進等により、事業継続戦略の実効性を高めている点。
その結果、JPRは「防災及び事業継続への取り組みが優れている」という格付を取得した。JPRでは、「企業理念〝私たちの住む社会を、もっと豊かにする原動力となる〟に基づき、今後も有事における事業継続に向けた取り組みを積極的に行い、安定的なレンタルパレットサービス提供に務めて参ります」と話している。