出雲市 電気自動車の前で記念撮影する各代表者
島根県出雲市と日産自動車、島根日産自動車、日産サティオ島根の4者は6月4日、持続可能なまちづくりに向け電気自動車(EV)を活用していく「包括連携協定」を締結した。
4者のうちの出雲市は、2050年二酸化炭素排出実質ゼロを目指し「ゼロカーボンシティ」への挑戦を宣言。令和4年度に脱炭素に向けた取り組みの基本方針や数値目標などを盛り込んだ「出雲市環境総合計画」を策定した。
更に翌令和5年度から、この総合計画に基づき重点取り組みとして掲げる、省エネルギー対策、デコ活の推進、再生可能エネルギーの導入、次世代自動車の導入、豊かな森林づくりの推進に向けた取り組みを実施している。
また同取り組みの一環として、今後、公用車の電気自動車を含めた電動化を進め、その蓄電機能を脱炭素だけでなく、災害時での活用も検討していくこととしている。
一方で日産自動車は、これまで培ってきたEVに関するノウハウやネットワークを活かし、エネルギーマネジメント、サーキュラーエコノミー、サステナブルツーリズム、地域交通、次世代教育を通じ、脱炭素化、強靭化(災害対策)の実現により社会変革を促す、日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を国内の販売会社と共に推進している。そうした日産の取り組みと、脱炭素化や強靱化の実現を目指す出雲市が「ブルー・スイッチ」に賛同して協定を締結する運びとなった。
具体的な連携項目と取り組み内容は以下の通り
(1)EVの普及・利活用
・公用車のEVの計画的整備
・EV普及に関する諸施策実施(EV補助金の検討、充電スタンド設置)
(2)EVを活用した環境教育
・市民に脱炭素に関する啓発活動を実施
・市主催のイベントでのEVに関する各種講演の実施や、EV展示、電力供給の協力
(3)EVを活用した防災・災害対策
・防災イベントにおいてEVを活用した啓発活動の実施
・発災時に市役所及び販売会社が保有するEVを避難所等の非常用電源として活用
(4)EVを活用した地域新興
・エコなスポーツ/観光イベント開催による環境負荷低減
(5)その他、協議し必要と定める事項
脱炭素化、強靱化イメージ図