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2025年3月21日【企業・経営】

いすゞ藤沢工場、ノロウイルス発生に伴う食堂閉鎖は24日再開へ

坂上 賢治

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いすゞ藤沢工場( 神奈川県藤沢市 )で営業している食堂で、先の3月11日(火)に昼食を採った従業員より、翌3月12日(水)の夜以降、嘔吐・下痢などの体調不良を訴える事案が発生。これに伴う患者数は、自社グループの従業員に加え、同工場内の協力企業および食堂運営委託事業者の従業員263名(藤沢市にて調査中)となっていた。

 

なお上記報告を、いすゞから受けた藤沢市は直ちに調査を開始。原因物質がノロウイルスであると判定した。その調査概要は以下の通り。

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・発症者の大多数が3月11日(火曜日)昼食に当該施設で調理提供された食事を喫食していること
・複数の患者及び複数の調理従事者の便から食中毒の病因物質であるノロウイルスが検出されたこと
・患者の症状及び発症までの潜伏期間がノロウイルスによるものと一致したこと
・患者数の推移として、時間を横軸に描いたグラフ(流行曲線)が一峰性であること
・医師から「食中毒患者等届出票」が提出されたこと

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発症日時:
3月12日(水曜日)午前6時頃から(調査中)

 

喫食者数:
2,369人(調査中)

 

患者数:
263人(調査中)

 

入院者数:

0人(調査中)

 

主な症状:
下痢、発熱、腹痛、嘔吐等

 

原因施設:
所在地:神奈川県藤沢市土棚8番地
名称:エームSJ0625-2
営業者:エームサービス株式会社
業種:飲食店営業

 

原因食品:
3月11日(火曜日)昼食に当該施設が調理提供した食事(調査中)
【主なメニュー】鶏の唐揚げ南蛮柴漬けマヨソース、牛すじぼっかけ丼、ポークカレー、ホタテ・クリームコロッケ、ライス等

 

病因物質:ノロウイルス

 

措置:
2025年3月19日(水曜日)から営業禁止

当該施設は3月14日(金曜日)夜から営業を自粛。

 

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その後、いすゞから3月21日の18時40分頃に追加詳報があり、3月14日(金)夜から営業を自粛している同食堂は24日(月)昼より営業が再開される見込みと報告した。再開事由は、藤沢市が食堂運営委託事業者に対し来たる3月20日(木)に営業禁止を解除することに伴うもの。

 

いすゞでは、「このたびの食中毒で体調不良に見舞われた皆さまにはご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。また、関係者の皆さまにご心配・ご迷惑をおかけしていることを重ねてお詫び申し上げます。なお、食堂は3月14日(金)夜から営業を自粛しているほか、生産工場をはじめとする各機能の稼働状況に影響はありません。

 

また営業再開にあたっては、保健所による指導に従い、食堂内の除菌措置や衛生対策の強化などを実施しました。さらに食堂運営委託事業者に対して、改めて従業員への衛生教育を徹底するよう指導しています。

 

このたびの食中毒で体調不良に見舞われた皆さまには、ご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げますとともに、一日も早い回復をお祈り申し上げます」と話している。

 

 

ちなみに、いすゞの藤沢工場は、昭和37年(1962年)に稼働を開始。敷地面積は約101万㎡で約8千名の従業員が働く大規模事業所。藤沢工場では、車両の組み立てから車両の出荷を担うなど、現在では、いすゞのマザー工場として国内外の物流を支えている。

 

また2030年までにカーボンニュートラル(CN)対応車のフルラインナップ化を加速するため、藤沢工場内には電動車両の開発・試験施設を新設され、市販用電動車両に最適なシステムやコンポーネントを開発する計画としている。同拠点の稼働開始は2026年6月としている。

 

藤沢工場の主な活動
大型 / 中型 / 小型トラックの組立、研究施設を併設
所在地:〒252-0881 神奈川県藤沢市土棚 8
土地面積:1,016,531㎡
建物面積:620,877㎡

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。