
いすゞ藤沢工場( 神奈川県藤沢市 )で営業している食堂で、先の3月11日(火)に昼食を採った従業員より、翌3月12日(水)の夜以降、嘔吐・下痢などの体調不良を訴える事案が発生。これに伴う患者数は、自社グループの従業員に加え、同工場内の協力企業および食堂運営委託事業者の従業員263名(藤沢市にて調査中)となっていた。
なお上記報告を、いすゞから受けた藤沢市は直ちに調査を開始。原因物質がノロウイルスであると判定した。その調査概要は以下の通り。
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・発症者の大多数が3月11日(火曜日)昼食に当該施設で調理提供された食事を喫食していること
・複数の患者及び複数の調理従事者の便から食中毒の病因物質であるノロウイルスが検出されたこと
・患者の症状及び発症までの潜伏期間がノロウイルスによるものと一致したこと
・患者数の推移として、時間を横軸に描いたグラフ(流行曲線)が一峰性であること
・医師から「食中毒患者等届出票」が提出されたこと
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発症日時:
3月12日(水曜日)午前6時頃から(調査中)
喫食者数:
2,369人(調査中)
患者数:
263人(調査中)
入院者数:
0人(調査中)
主な症状:
下痢、発熱、腹痛、嘔吐等
原因施設:
所在地:神奈川県藤沢市土棚8番地
名称:エームSJ0625-2
営業者:エームサービス株式会社
業種:飲食店営業
原因食品:
3月11日(火曜日)昼食に当該施設が調理提供した食事(調査中)
【主なメニュー】鶏の唐揚げ南蛮柴漬けマヨソース、牛すじぼっかけ丼、ポークカレー、ホタテ・クリームコロッケ、ライス等
病因物質:ノロウイルス
措置:
2025年3月19日(水曜日)から営業禁止
当該施設は3月14日(金曜日)夜から営業を自粛。
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その後、いすゞから3月21日の18時40分頃に追加詳報があり、3月14日(金)夜から営業を自粛している同食堂は24日(月)昼より営業が再開される見込みと報告した。再開事由は、藤沢市が食堂運営委託事業者に対し来たる3月20日(木)に営業禁止を解除することに伴うもの。
いすゞでは、「このたびの食中毒で体調不良に見舞われた皆さまにはご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。また、関係者の皆さまにご心配・ご迷惑をおかけしていることを重ねてお詫び申し上げます。なお、食堂は3月14日(金)夜から営業を自粛しているほか、生産工場をはじめとする各機能の稼働状況に影響はありません。
また営業再開にあたっては、保健所による指導に従い、食堂内の除菌措置や衛生対策の強化などを実施しました。さらに食堂運営委託事業者に対して、改めて従業員への衛生教育を徹底するよう指導しています。
このたびの食中毒で体調不良に見舞われた皆さまには、ご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げますとともに、一日も早い回復をお祈り申し上げます」と話している。
ちなみに、いすゞの藤沢工場は、昭和37年(1962年)に稼働を開始。敷地面積は約101万㎡で約8千名の従業員が働く大規模事業所。藤沢工場では、車両の組み立てから車両の出荷を担うなど、現在では、いすゞのマザー工場として国内外の物流を支えている。
また2030年までにカーボンニュートラル(CN)対応車のフルラインナップ化を加速するため、藤沢工場内には電動車両の開発・試験施設を新設され、市販用電動車両に最適なシステムやコンポーネントを開発する計画としている。同拠点の稼働開始は2026年6月としている。
藤沢工場の主な活動
大型 / 中型 / 小型トラックの組立、研究施設を併設
所在地:〒252-0881 神奈川県藤沢市土棚 8
土地面積:1,016,531㎡
建物面積:620,877㎡