
北米市場における部材の地産地消型サプライチェーンを構築
いすゞ自動車は3月27日、米カミンズ・インクの事業部門「Accelera™ by Cummins」と2027年に北米市場への投入を予定している中型トラック「Fシリーズ」のバッテリーEV(BEV)モデルに使用するバッテリーパワートレインシステムの供給契約を締結した。
より具体的に両社は、パワートレイン事業に関する包括的なパートナーシップとして2019年5月にIsuzu Cummins Powertrain Partnership(いすゞ カミンズ パワートレイン パートナーシップ、以下「ICPP」)を締結し、次世代パワートレインの効率的な開発に於いて協業を開始した。
特にBEVに関しては、ICPPに基づき、2022年より北米の中型トラックのモニター走行を行い、市場投入に向けた実証を進めていく。
また、いすゞは今年2月、北米市場における商用車の中長期的な電動化を見据え、車両供給体制の強化を目的とし、米国サウスカロライナ州に新たな生産拠点を立ち上げることを発表した。
将来的に同拠点でAcceleraから供給されるシステムを用いてFシリーズのBEVモデルの生産も行う予定。今後、電動化に必要な各部材の地産地消型サプライチェーンの構築を推進し、より効率的な生産体制の確立を図る。
参考:カミンズとの協業の沿革
年月_内容
2018年10月:パワートレイン事業に関する事業提携に合意
2019年5月:パワートレイン事業に関する包括契約(ICPP)を締結
2021年2月:中型ディーゼルエンジン及び先行技術分野での協業を合意
2022年10月:北米にて大手フリートのお客様と中型電動プロトタイプトラックのモニターを開始
2024年7月:国内向け中型トラック「フォワード」に、共同開発した直列6気筒ディーゼルエンジン「DB6A」を搭載した、車両総重量15トン以上モデルを追加し、販売開始