宇宙輸送と宇宙利用を通じて地球の課題解決を目指すインターステラテクノロジズ(本社:北海道広尾郡⼤樹町、代表取締役 CEO:稲川貴⼤)は事業拡大のため、北海道帯広市に帯広支社を開設した。
支社としては東京、福島に続く3か所目、北海道大樹本社と研究開発拠点である室蘭技術研究所(室蘭工業大学内)を含めると拠点としては5か所目となる。インターステラテクノロジズが開発している小型人工衛星打上げロケット「ZERO」(以下ZERO)は初号機打上げに向けて各コンポーネントの製造・試験が本格化しており、拠点拡大を通じて生産体制と人材採用の強化を図る。
帯広支社の設置は、ZERO用コンポーネントの製造本格化に合わせ、大樹町にある本社工場が持つ生産機能を補完すると共に、手狭になっている本社オフィスを拡張することが目的。
クリーンルームを備えた1階工場
最大50人収容可能な2階オフィス
建物は旧物流倉庫を借り受け、2024年1月から改装工事を行ってきた。改装工事の設計と施工は、インターステラテクノロジズのパートナーシッププログラム「みんなのロケットパートナーズ」に参画している萩原建設工業が担当した。
帯広支社1階は、エンジンおよびエンジンを支える支持構造部、機体の胴体構造部などを組み立てたり保管する製造拠点となり、ターボポンプやバルブなどの組立作業を行うクリーンルームも備えている。
支社で製造されたコンポーネントは本社工場に運び、各種試験や最終組立を行う。2階には最大収容人数50人規模のオフィス機能を設けた。施設には2024年10月よりエンジン設計や試験を担当する推進グループと、エンジン用ターボポンプグループのメンバーら約20人が勤務している。
帯広支社 概要
所在地 :〒080-0010 北海道帯広市大通り南33丁目2
用途地域 :準工業地域
敷地面積 :4176.48㎡
建築面積 :1806.00㎡
延床面積 :2397.52㎡
建築 :鉄骨造、地上2階建て
工期 :2024年1月~2024年5月
設計・施工:萩原建設工業株式会社