マッスルスーツを着用してガソリンチャージする様子
労働環境の負担低減を目指しているイノフィス( 東京理科大学発のスタートアップ )が開発したアシストスーツが、鈴鹿8耐で異例の活躍を見せた。
具体的には、先の7月19~21日に三重県・鈴鹿サーキットで開催された〝FIM世界耐久選手権・鈴鹿 8 時間耐久ロードレース第45回大会で、同レースに出走したTEAM SUGAI RACING JAPANが、イノフィスの外骨格型アシストスーツ「マッスルスーツ Exo-Power」と、サポータータイプの「マッスルスーツ SoftPower」を採用。
8時間の長丁場でレースメカニック達が、例えばガソリンチャージ時の重い燃料給油機の取扱いや、中腰姿勢であってもレーシングマシンのパーツを素早く持ち上げなければならないなどの過酷な環境下で活躍した。
そんなマッスルスーツ活用スタッフの声は以下の通り
【メカニック担当者】
オートバイのメンテナンスは同じ姿勢で長い時間作業する必要がありますが、マッスルスーツのおかげで腰への負担が軽減され助かりました。
【給油担当者】
前後のタイヤ交換終了後にガソリン給油をせよというルールがあるせいで、中腰で 28リットルのガソリン(約30キロ)を凡そ 1 分 1 人で持ち続けなければなりません。8 時間耐久レースで1時間に1回ライダー交代をしますので7回この給油作業を行います。この重さを中腰で持ち堪えられたのは、マッスルスーツのおかげです。
更にTEAM SUGAI RACING JAPANでは、「ガソリンチャージは約30㎏のガソリンをバイクのタンク上部に持ち上げ、ピット作業の最後まで支える必要のある負担の大きい作業です。
業界では、若くて力のある男性がやる風潮がありますが、今後は老若男女問わず楽しめるモータースポーツであるために、こういった風潮も出来る限り少なくしていく必要があると考えています。そうした意味でアシストスーツを使うことで、若くて力のある人しかチームに参加できないという不平等感を無くしていけると感じます。
バイクレースの世界大会の現場でアシストスーツが使われることは極めて異例。そのため、マッスルスーツを使ってよいかどうか、レース前の車検も通して主催者へも確認しました。
大会側も今後こういったものが必要だと理解を示し、使用許可が下りました。これから、モータースポーツの世界でもアシストスーツが浸透し、誰もが活躍し、楽しめるスポーツになってくれることを期待します」と話している。
マッスルスーツExo-Power®(エクソパワー)
シリーズ最大補助力を持つ(自社比)外骨格型アシストスーツ。圧縮空気を使用した人工筋肉が 27kgf の補助力を発揮。重量物の持ち上げや中腰作業での腰の負担を軽減する。中腰姿勢による腰への負担が大きい介護、農業、漁業、建築業、製造業など、様々な作業現場で幅広く利用されている。
製品名:マッスルスーツ Exo-Power®(エクソパワー)
メーカー希望小売価格:214,500 円(税込)
サイズ:2 サイズ(S、M)
ブランドサイト:https://musclesuit.co.jp/exo_power/
マッスルスーツ Soft-Power®(ソフトパワー)
マッスルスーツシリーズで培った人工筋肉のアシスト技術をサポーターの背面部に組み込むことで、サポータータイプでは最強クラス(自社比)の補助力を実現。腰の負担を 35%軽減する。製造・物流倉庫での持ち上げ・持ち運び作業や、介護現場でのつらい姿勢維持、農作業の前傾姿勢など腰に負担の掛かる作業で効果を発揮する。
製品名:マッスルスーツ Soft-Power®(ソフトパワー)
サイズ:1サイズ(適用身長:150 ㎝~190 ㎝、ウエストサイズ:フリー)
メーカー希望小売価格:59,400 円(税込)
ブランドサイト:https://musclesuit.co.jp/soft_power/
株式会社イノフィス
本社所在地:東京都八王子市東町7-6 エバーズ第12八王子ビル
代表者名:乙川 直隆
資本金:1億円
設立:2013年12月
電話番号:0120-046-505
Webサイト:https://innophys.jp/