Hyundai Mobility Japan(ヒョンデ モビリティ ジャパン)は7月23日、岩崎産業(いわさきグループ)との間で、鹿児島熊毛郡屋久島町(以下屋久島)での電気バス「ELEC CITY TOWN(エレク シティ タウン)」5台の販売に関する基本合意書を(取り交わしは7月18日)締結したことを明らかにした。
ちなみに上記の〝いわさきグループ〟は、大正11年(1922年)に創業。鹿児島を拠点に約30社のグループ会社を持ち、鹿児島交通・垂水フェリーに代表される南九州最大級の公共交通ネットワークや、指宿・種子島・屋久島の美しい自然に囲まれたいわさきホテルズを中心に、国内外で様々な事業を展開している。
また人々の暮らしの基盤である公共交通事業の担い手として安全かつ良質なサービスを提供。例えば鹿児島県内のバス路線の約75%を運行する「乗合バス」をはじめ、「空港リムジンバス」、「スクールバス」、地域を巡回する「コミュニティーバス」など、地域の暮らしに欠かせない重要な役割を担っている。
そうしたなかで、鹿児島並びに屋久島を営業エリアとする同社グループは、近年、地球温暖化対策としてCO2削減が世界的な課題となるなかで、公共交通機関の担い手として、低環境負荷な事業を目指し、様々な取り組みを行ってきた。
特に現在の屋久島は、島全体で使われる総電力の99.6%を自然エネルギーである水力発電が担っており(残り0.4%は災害時等のバックアップ用の火力発電等)、そのような中で、いわさきグループは常々、「屋久島のゼロエミッション」化に尽力したいという強い想いを温めてきた。
そこでヒョンデ正規販売店でもある岩崎産業は、自らの経営上に於ける技術革新に着手。中型電気路線バス「ELEC CITY TOWN(エレク シティ タウン)」を導入することで、身近なバス路線からCO2削減に貢献することを決めた。
さらに世界自然遺産である屋久島の自然エネルギーを使い、島内の全てのバスとタクシーを近い将来に全てZEV化(Zero Emission Vehicle)することで、「屋久島のゼロエミッション」の実現を目指していく構えだ。