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2024年9月21日【事業資源】

現代自とシュコダ、水素技術の加速化で協力体制を構築へ

坂上 賢治

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現代自動車とシュコダグループが水素モビリティエコシステムの構築に向けた協力を開始する覚書(MOU)を締結(出典:韓国商工会議所)

 

現代自動車とシュコダグループは9月20日(チェコ共和国・プラハ発)、水素モビリティ・エコシステムの構築に向けた協力を開始するための覚書(MOU)を締結。同日にプラハで開催された「韓国・チェコ共和国ビジネスサミット」で行われた調印式に現代自動車のケン・ラミレス執行副社長兼グローバル商用車・水素事業責任者とシュコダ・グループのペトル・ノボトニーCEOが出席した。

 

このMOUには、水素燃料電池システムと技術の導入に関する研究、モビリティプロジェクトと製品のためのエネルギー効率の高いソリューションの導入に関する研究、モビリティを超えた水素エコシステムとバリューチェーンの機会の探求が含まれる。

 

これにより現代自動車とシュコダグループは、モビリティを超えた多様な利用を目的とした燃料電池システムの応用に関する実現可能性調査を実施。モビリティとエネルギーの両分野で、様々な水素応用を運用する世界的な専門知識と洞察力を活かし、現代自動車はエネルギー転換を支援する上で極めて重要な役割を果たす態勢を整えていく。

 

調印式で現代自動車のケン・ラミレス執行副社長は、「この度のシュコダグループとの提携は、水素の導入を加速させることを目的としており、チェコ共和国を含む世界市場に於ける水素技術とカーボンニュートラルの発展に貢献するものとなります。

 

今後はシュコダグループと共に、当社の燃料電池技術とシュコダグループのモビリティ製品およびプロジェクトの間にプラスの相乗効果を生み出すことで、急成長する水素ビジネスをリードすることを目指します」と述べた。

 

一方でシュコダグループのペトル・ノボトニーCEOは、「私たちは、エネルギー効率の高いソリューションと共に、水素がモビリティをより持続可能な未来へと変革する上で重要な役割を果たすと信じています。

 

今回の現代自動車との協力は、国境を越えて、これらの技術がより大きな影響を及ぼせるより広い市場を探索できるようにすることを目的としています。

 

両社が互いに協力することで、革新的で環境に優しいソリューションを世界のモビリティエコシステムにもたらし、最も必要とされる分野でよりクリーンなエネルギーを推進することができます」と語った。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。