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2024年12月26日【ESG】

ホリバ・インド社、水素エンジン試験施設「H2-ICE」を開設

坂上 賢治

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左から、堀場製作所エグゼクティブコーポレートオフィサーおよびホリバMIRA社(イギリス)エグゼクティブ チェアマン ジョージ・ギレスピー氏、堀場製作所コーポレートオフィサーおよびホリバ・インド社(インド)代表取締役社長 ラジーブ・ゴータム氏

 

インドで高まる水素燃焼の研究開発需要にHORIBA独自のアプローチで貢献

 

HORIBAグループでインド事業を手掛けるホリバ・インド社は2024年12月、インド西部・マハーラーシュトラ州プネ市の研究開発拠点「ホリバ・インド社テクニカルセンター」に、HORIBAグループ初となる水素エンジン専用の試験施設「H2-ICE(エイチツー アイス)」を開設した。

 

水素ガス測定装置「HyEVO(ハイエボ)」をはじめ、HORIBAがもつ水素測定技術の粋を凝縮して創り上げた同施設は、出力50~380キロワットという乗用車から大型トラックサイズにまで相当する幅広い水素エンジン試験に対応し、排出ガスや燃費測定から、各種性能評価など多様なニーズに応えることができる。

 

 

「H2-ICE」の開設を通じて、インドの自動車産業で近年需要が高まる水素燃焼の研究開発にHORIBA独自の「はかる」技術で貢献し、成長著しい現地事業の更なる加速を目指すという。

 

今回、ホリバ・インド社がH2-ICEを開設した理由には、2006年の創設以来、自動車・医用事業を中心として着実な成長を果たしてきた中で、自動車産業の集積地プネ市に「ホリバ・インド社テクニカルセンター」を開設(2016年)するなど、受託試験やデモンストレーションから現地仕様に最適化した製品カスタマイズまで、業界の頼れるパートナーとして一貫して期待に応えてきた背景がある。

 

ホリバ・インド社テクニカルセンター

 

また昨今のインドに於けるモビリティ産業では、電動化の流れだけでなく、エタノール燃料やバイオガスの活用など、独自の取り組みでカーボンニュートラル実現に向けて歩みを進めるなど、当地には飽くなき旺盛な探究心を持っている。

 

そのなかでも近年は、内燃機関で蓄積してきた技術を活かしたクリーンな動力源として期待される水素エンジン開発の動きが活発化。長年に於いて当地で信頼に応えてきたホリバ・インド社ゆえに、こうした最先端の需要に応えるべく「H2-ICE」開設に至ったという。

 

関連情報

水素ガス測定装置「HyEVO」

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。