左から、堀場製作所エグゼクティブコーポレートオフィサーおよびホリバMIRA社(イギリス)エグゼクティブ チェアマン ジョージ・ギレスピー氏、堀場製作所コーポレートオフィサーおよびホリバ・インド社(インド)代表取締役社長 ラジーブ・ゴータム氏
インドで高まる水素燃焼の研究開発需要にHORIBA独自のアプローチで貢献
HORIBAグループでインド事業を手掛けるホリバ・インド社は2024年12月、インド西部・マハーラーシュトラ州プネ市の研究開発拠点「ホリバ・インド社テクニカルセンター」に、HORIBAグループ初となる水素エンジン専用の試験施設「H2-ICE(エイチツー アイス)」を開設した。
水素ガス測定装置「HyEVO(ハイエボ)」をはじめ、HORIBAがもつ水素測定技術の粋を凝縮して創り上げた同施設は、出力50~380キロワットという乗用車から大型トラックサイズにまで相当する幅広い水素エンジン試験に対応し、排出ガスや燃費測定から、各種性能評価など多様なニーズに応えることができる。
「H2-ICE」の開設を通じて、インドの自動車産業で近年需要が高まる水素燃焼の研究開発にHORIBA独自の「はかる」技術で貢献し、成長著しい現地事業の更なる加速を目指すという。
今回、ホリバ・インド社がH2-ICEを開設した理由には、2006年の創設以来、自動車・医用事業を中心として着実な成長を果たしてきた中で、自動車産業の集積地プネ市に「ホリバ・インド社テクニカルセンター」を開設(2016年)するなど、受託試験やデモンストレーションから現地仕様に最適化した製品カスタマイズまで、業界の頼れるパートナーとして一貫して期待に応えてきた背景がある。
ホリバ・インド社テクニカルセンター
また昨今のインドに於けるモビリティ産業では、電動化の流れだけでなく、エタノール燃料やバイオガスの活用など、独自の取り組みでカーボンニュートラル実現に向けて歩みを進めるなど、当地には飽くなき旺盛な探究心を持っている。
そのなかでも近年は、内燃機関で蓄積してきた技術を活かしたクリーンな動力源として期待される水素エンジン開発の動きが活発化。長年に於いて当地で信頼に応えてきたホリバ・インド社ゆえに、こうした最先端の需要に応えるべく「H2-ICE」開設に至ったという。
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