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2023年9月27日【事業資源】

ホンダ、青山本社ビルを建て替え

坂上 賢治

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本田技研工業は9月27日、東京都港区南青山に所有するHonda青山ビルを、2030年度の完成を目標に新たなビルに建て替える。

 

同社では、新たなビルへと建て替えることについて、「社会や産業が急速に変革に向かう状況の中で、Hondaは将来にわたり人々や社会から〝存在を期待される企業〟であり続けることを目指しています。

 

そのために、〝イノベーションを生み出す変革と発信の拠点〟となるグローバル本社機能を構築することが必要だと考え、それを実現できる新たなビルへの建て替えを決定しました。

 

現在のHonda青山ビルは2025年春に解体し、2030年度の完成を目標に同地に新たなビルを建設します。建て替え期間中、同ビルに勤務していた従業員は、港区虎ノ門のT-2Project(現行名称)と埼玉県和光市のHonda和光ビルにて業務を行う予定です」と話している。

 

新たなビルの設計思想は以下の通り

新たなビルでは、Hondaフィロソフィーや、MM思想(2人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小にとするモノづくりのマンマキシマム・メカミニマム思想)に加え、環境・安全・対話・発信・持続・調和の6つの思想を取り入れたビル設計を計画している。そのテーマは以下となる。

 

環境:ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)実現に向け、Hondaの環境技術を採用したトップクラスの環境性能。
安全:人と地域に配慮した、先進の防災・安全設計。
対話:イノベーションにつながるコミュニケーションを誘発する職場環境。
発信:より良い未来を想像するHondaの活動を発信し、共感と共鳴を起こす空間。
持続:存在を期待される企業であるための、事業変化に対応できるフレキシブルな設計。
調和:地域活性化に寄与する、誰もが利用できる“青山一丁目交差点のオアシス”。

 

移転・建て替えスケジュール(2023年9月時点)
・移転先での業務開始 :2025年春
・解体、新築工事 :2025年度~2030年度
・新たなビルでの業務開始 :2030年度

 

建て替え期間中の移転先
・T-2Project(虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟)
所在地:東京都港区虎ノ門二丁目105番(現時点の所在地表記)

・Honda 和光ビル
所在地:埼玉県和光市本町8-1

 

現在のHonda青山ビルの概要

施設名:Honda青山ビル
所在地:東京都港区南青山2-1-1
竣工年月:1985年8月
規模:地上17階 地下3階
構造:鉄筋コンクリート造
延床面積:40,224m2

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。