電動事業への変革を加速する組織運営体制への変更
本田技研工業は1月22日、移動と暮らしの領域で「すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを提供する」というビジョンの達成に向け、2024年4月に組織運営体制の変更を行う。
「2050年カーボンニュートラル実現」に向けて、ここ数年で実施した組織変更の方向性を踏襲しつつ、グローバルでのリソースを最大限活用し、「電動事業のさらなる加速」とモビリティの拡がりによる「新たな価値創造」の実現を目指していく。
組織変更要点
(1)四輪生産本部の新設
(2)サプライチェーン購買本部の新設
(3)品質改革本部の新設
具体的な変更内容
(1)四輪生産本部の新設
各事業本部・地域本部・機能本部との連携を深めながら、品質強化や生産体質の高位平準化を実現すべく四輪生産本部を設置する。この本部に四輪事業本部の生産統括部及び生産技術統括部を統合し、電動化やカーボンニュートラル実現に向けたグローバル連携およびリソースの最大活用を図る。
(2)サプライチェーン購買本部の新設
四輪事業本部のサプライチェーン購買統括部を本部化し、サプライチェーン購買本部を設置する。購買企画機能強化、次世代のSDVアーキテクチャーに即した業種体制の構築をはじめとする電動化時代のQCD向上を図る。
(3)品質改革本部の新設
品質改革統括部、品質監理部、認証法規部を統合し、品質改革本部を設置する。デジタル観点での品質保証やサイバーセキュリティなど、全社品質ガバナンスの強化を図る。
最後にホンダでは、「電動化と新たな価値創造を通じた一連の企業変革をより一層加速させ、電動化時代においてもこれまで以上に際立った、存在を期待される企業を目指していきます」と話している。