新工場完成予想図
本田技研工業とLGエナジーソリューション( LGES )のEV用リチウムイオンバッテリー生産合弁会社のL-Hバッテリーカンパニー( L-H Battery Company, Inc. )は3月1日、去る2月28日に米国オハイオ州ジェファーソンビルの工場建設予定地で鍬入れ式を行い、工場の建設に着工した事を明らかにした。
鍬入れ式には、本田技研工業の三部敏宏 取締役 代表執行役社長、LGエナジーソリューション アドバンスド・オートモーティブ・バッテリー・ディビジョンでプレジデントを努めるドンミョン・キム氏( Dong-Myung Kim )の他、オハイオ州知事のマイク・ドゥワイン氏( Mike DeWine )、ジョン・ヒューステッド( Jon Husted )副知事などの州政府関係者、地元コミュニティー関係者が参列した。
鍬入れ式
式に列席したL-Hバッテリーカンパニーのロバート・リー( Robert H. Lee )CEO は「ホンダとLGESという卓越した歴史を誇る2つの企業の合弁会社を率いる事は大変な名誉です。
LGESはバッテリー生産の世界的リーディングカンパニーであり、飛躍する電動化の需要に応えるべく積極的な投資を続けています。
ホンダという、品質と信頼に裏打ちされた世界的な自動車ブランドとこうして協業の途に着いたことをうれしく思います。
両社の強みを持ち寄ることで、このJVは成功を収めると確信しています。将来にわたる持続的成長に向け、大きな変革の一翼を担っていきます」と述べた。
またL-Hバッテリーカンパニーのリック・リグル( Rick Riggle )COOは「両社のパートナーシップについて、これまで様々な準備を進めて来ましたが、本日ついにオハイオ州南部のこのコミュニティーで新たな門出の日を迎えた事を非常にうれしく思います。
この協業は2社だけのものでなく、地元の皆さんを交えた3者によるものと言っても過言ではありません。共通した認識と価値観を持ち、新しい従業員と一丸となってチームワークを育んでいくことが、成功の要だと考えます」と語った。
なお新工場は、2024年末までの建設完了を目指す。その後、2025年中に北米で生産・販売されるEV用にリチウムイオンバッテリーの量産を開始し、全量を北米のホンダ四輪車生産工場へ供給する予定。雇用数は約2,200人を創出する計画で、年間生産能力は40GWhを目指している。
合弁会社の新工場の概要は以下の通り
社名:L-H Battery Company, Inc.※
工場所在地:米国オハイオ州ジェファーソンヴィル
建屋面積:200万平方フィート超
※ 但し上記は今後、変更となる可能性もある。