日立Astemo (アステモ)は7月31日、モビリティの新たな技術開発拠点を、JR渋谷駅の新南改札に隣接し、2023年11月に竣工した大規模複合施設である〝渋谷サクラステージ〟に開設し、その稼働を来年4月から開始すると発表した。
同社ではこれまで、電気自動車(EV)へのシフトや、自動運転、運転支援機能など、車両の高機能化を支える車両内電子システムの効率化を実現するE/E(※1)アーキテクチャ、SDV(※2)など、多様化する車両の開発領域により迅速で最適な対応をするため、システムからハードウェア、ソフトウェアに至るまでの一貫した開発を可能とする組織体制を構築してきたが、今回、モビリティ業界に於ける急速な変革により迅速な対応ができるよう、様々な技術背景を持つエンジニアやクリエイターが集う先端技術の開発拠点を渋谷に新設。Tier0.5サプライヤーとしての能力の強化と同時に、従来のクルマづくりに囚われない、未来のモビリティを見据えた技術開発を進めていくと云う。
渋谷オフィスでは、「共創を促進するオープンな価値創造拠点」をコンセプトに、オープンなデザインと、ABW(Activity Based Working)スタイルを採用。チームでアイディアを出し合う議論だけでなく、個人での集中作業をするなど、従業員が活動内容に応じて主体的に場所が選べるフロア設計により、スピーディーで質の高い技術開発や、モビリティの進化に貢献する開発をより一層加速する。
※1:Electrical/Electronic。
※2:Software Defined Vehicle:ソフトウェアの更新により、販売後も機能を増やしたり性能を高めたりできる自動車。
日立アステモは、今後も顧客と共にモビリティの未来を変革するパートナーとして、先進的なモビリティソリューションの提供を通じ、持続可能な社会と人々の豊かな生活の実現に貢献していくとしている。
[会社概要]
– 会社名:日立Astemo株式会社
– 本社:東京都千代田区大手町二丁目2番1号 新大手町ビル
– 事業内容:自動車部品および輸送用ならびに産業用機械器具・システムの開発、製造、販売およびサービス。