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2024年10月4日【ESG】

阪急阪神エクスプレス、アフリカのロジスティクス事業を強化

坂上 賢治

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阪急阪神エクスプレス傘下のケニア法人「INTRASPEED ARCPRO (KENYA) LIMITED(Intraspeed社/1999年2月に設立、2018年1月に阪急阪神エクスプレスが出資して子会社化)」は、ケニアの首都ナイロビ市に新たな第二倉庫を追加・開設。8月1日より営業を開始した。

 

ナイロビ本社に併設された倉庫は、ナイロビ国際空港から車で約10分のサンフラッグ工業区(倉庫団地)、ナイロビエクスプレスウェイ出入口すぐ、また、2つのICD(Inland Container Depotの略、内陸のコンテナ蔵置場)のシオーカマウ(Syokimau)ICDとナイロビICDからも近い絶好の立地に位置。モンバサ港(ナイロビから約480km、約5-6時間)とは高速鉄道で結ばれており、FCLコンテナ輸送を行っている。

 

ちなみに旧倉庫では、各ICDやモンバサ港に到着した海上輸入コンテナのデバンニング・一時保管、ピース単位での入出庫ピッキングから検品、ラベリングを行う3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)の他、保税エリアを利用した酒税や関税の支払いを据え置くための輸入前一時保税保管、海上から内陸国であるウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、タンザニア向け陸送に積み替えるクロスドックなどを主な業務としている。

 

 

また、他の海外現地法人にはないユニークなサービス機能として、ルーフ付き保税ヤードが近くにあり、倉庫内で保管しにくい新車、背高の産業機械、建機などの輸入前一時保管にも対応している。

 

しかし旧倉庫も手狭となり、さらなる3PL需要の増加に対応するため同工業区内に新たに第二倉庫を開設した。第二倉庫では現倉庫同様、保管貨物はWMSシステムで管理し、24時間CCTV、営業時間中の警備員の常駐など、貨物の保安、サービス品質の維持とセキュリティ対策には万全を期しているという。

 

これまでIntraspeed社は南アフリカ、ケニアに拠点を展開。阪急阪神エクスプレスが出資して以降は、同社のアフリカに於けるビジネス展開を着実に強化してきた。実際、8月の南アフリカ・ヨハネスブルグ第二倉庫に続く今回のケニア・ナイロビ第二倉庫、また今冬にはダーバン支店・倉庫の移転拡張を予定しているという。

 

阪急阪神エクスプレスでは、「グローバルに展開する高品質な国際輸送サービスと共に、お客様に最適なロジスティクスをプロデュースしています。今後も国内外における倉庫の施設や機能を拡充し、さらなるロジスティクス事業の拡大を目指してまいります」と話している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。