阪急阪神エクスプレス傘下のケニア法人「INTRASPEED ARCPRO (KENYA) LIMITED(Intraspeed社/1999年2月に設立、2018年1月に阪急阪神エクスプレスが出資して子会社化)」は、ケニアの首都ナイロビ市に新たな第二倉庫を追加・開設。8月1日より営業を開始した。
ナイロビ本社に併設された倉庫は、ナイロビ国際空港から車で約10分のサンフラッグ工業区(倉庫団地)、ナイロビエクスプレスウェイ出入口すぐ、また、2つのICD(Inland Container Depotの略、内陸のコンテナ蔵置場)のシオーカマウ(Syokimau)ICDとナイロビICDからも近い絶好の立地に位置。モンバサ港(ナイロビから約480km、約5-6時間)とは高速鉄道で結ばれており、FCLコンテナ輸送を行っている。
ちなみに旧倉庫では、各ICDやモンバサ港に到着した海上輸入コンテナのデバンニング・一時保管、ピース単位での入出庫ピッキングから検品、ラベリングを行う3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)の他、保税エリアを利用した酒税や関税の支払いを据え置くための輸入前一時保税保管、海上から内陸国であるウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、タンザニア向け陸送に積み替えるクロスドックなどを主な業務としている。
また、他の海外現地法人にはないユニークなサービス機能として、ルーフ付き保税ヤードが近くにあり、倉庫内で保管しにくい新車、背高の産業機械、建機などの輸入前一時保管にも対応している。
しかし旧倉庫も手狭となり、さらなる3PL需要の増加に対応するため同工業区内に新たに第二倉庫を開設した。第二倉庫では現倉庫同様、保管貨物はWMSシステムで管理し、24時間CCTV、営業時間中の警備員の常駐など、貨物の保安、サービス品質の維持とセキュリティ対策には万全を期しているという。
これまでIntraspeed社は南アフリカ、ケニアに拠点を展開。阪急阪神エクスプレスが出資して以降は、同社のアフリカに於けるビジネス展開を着実に強化してきた。実際、8月の南アフリカ・ヨハネスブルグ第二倉庫に続く今回のケニア・ナイロビ第二倉庫、また今冬にはダーバン支店・倉庫の移転拡張を予定しているという。
阪急阪神エクスプレスでは、「グローバルに展開する高品質な国際輸送サービスと共に、お客様に最適なロジスティクスをプロデュースしています。今後も国内外における倉庫の施設や機能を拡充し、さらなるロジスティクス事業の拡大を目指してまいります」と話している。