米ゼネラル・モーターズ社(GM)は米国・中西部時間の6月5日、米国の製造施設に数百億ドルを投資し(2013年以来)、新たな製造拠点を拡張していくと発表した。
具体的にはミシガン州フリントの2つの製造拠点、フリント・アセンブリーとフリント・メタル・センターに10億ドル以上を投資。これらの工場を次期製品の生産に備える計画を明らかにした。生産されるのは次世代の内燃機関 (ICE) 大型トラック。
今回の投資により、同社は業界をリードする大型トラック事業を強化する。この発表により、GMの米国製造・部品流通施設への2013年以来の投資約束額は305億ドル以上となった。
この投資の背景には2022年、当社のHDピックアップが売上高で前年比38%増を数値を達成。約288,000台のトラックを販売したことにある。加えて2023シボレー シルバラードHDは、自動車ディーラーで最も売れたフルサイズHDピックアップ車であったことも一要因となっている。
この投資計画についてグローバルマニュファクチャリングおよびサステナビリティ担当エグゼクティブバイスプレジデントのジェラルド・ジョンソン氏は「我々は業界をリードするフルサイズピックアップ事業を更に強化するため、次世代ICE HDトラックを製造するための2つの工場を準備する。
この投資は、当社のトラックを望まれるお客様に対する誠意と、フリント アセンブリおよびフリント メタル センターの献身的な従業員に対するこれまでの努力を反映したものだ。
この結果、全米に50以上の組立工場、プレス工場、推進工場、部品工場と部品配送センターを含むGMの米国製造事業が大きく強化される。これはまた今後何年にも亘って顧客へ向けて、魅力的なICE車両を提供し続ける当社の当社の姿勢を表したものとなる」と述べた。
これに続きUAWのGM部門副社長のマイク・ブース氏は「UAW会員の懸命な努力のおかげで過去10年間のように業績が好調な時は、会社は従業員への投資を継続すべきだ。
基よりGMはUAW 組合員の勤勉な努力が、この会社の成功に貢献していることを認識している。私たちは、UAW-GM 組合員がここ米国で高品質の労働組合製製品を作り続けることを誇りに思う」と語っている。
上記に係る発表詳細は以下の通り
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– フリントに於ける次世代ICE HDトラックの組立拠点
GMは、次世代ICE HDトラックを組み立てる工場の準備に7億8,800万ドルを投資する。工場の更新には車体工場の建物の拡張、一般的な組立コンベアの拡張、新しい工具や機器が含まれる。
– フリント・メタル・センターの新しいプレス金型に投資
GMは、次世代ICE HDトラックの生産をサポートするための新しいプレス金型に2億3,300万ドルを投資する他、プレスの改修や新しい設備を導入する予定。
なお2023年のフリント地域事業に係る17億ドル以上の投資には、第6世代スモールブロックV型8気筒エンジンを生産するためのフリントエンジン事業へ向けた5億7,900万ドルと、職場の安全性を向上させるための技術アップグレードのためのデイビソン道路処理センターへの1億350万ドルが含まれている。
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但しGMの将来のHDトラックに関連する製品の詳細と時期は、現時点では公開されていない。