日立製作所( 企業トップページ )の米国子会社でシリコンバレーに本社を置くデジタルエンジニアリング企業のグローバルロジック[ GlobalLogic Inc.( 企業トップページ ) ]は2月22日(日本時間)、SDV( ソフトウェア定義型自動車 / Software Defined Vehicle / ソフトウェアによる機能追加で定義される自動車 )開発に向けた継続的な取り組みの一環(グローバルロジック社の自動車技術概要)として、ポーランドに自動車特化型のソフトウェア開発施設を新設すると発表した。
これはステランティス[ Stellantis NV(企業トップページ) ]の要請に応える新施設として開設するもので、同社のSDVプラットフォームの進化を目的とした協業が契機となったもの。これによりステランティスは、オープンでカスタマイズ可能な自動車向けプラットフォーム技術の先鋭化(ステランティスによる関連リリース)を目指している。
この取り組みによりステランティスの自動車は、顧客のデジタルライフとシームレスに統合出来るオープン・ソフトウェア定義型プラットフォームへと移行。この結果、顧客はOTA( Over The Air / 無線通信によりソフトウェア更新を行う技術 )を介した車載機能の最新鋭アップデートにより車両の陳腐化が抑えられる。
ステランティスのソフトウェア・アーキテクチャーとその開発領域を担うタラ・ヴァッチャー( Tara Vatcher )上級副社長は「新しいデジタル技術が利用可能になるにつれ、自動車の周辺環境と内部インフラは、自動車ユーザーの期待に応えられるよう適応力を高めていく必要があります。
従って自動車向けソリューションの精鋭化を追求する優れたエンジニアリングパートナーと協力する事が重要です。今回の新施設は、私たちの成功を裏打ちするグローバルロジックによるコミットメントであり、このパートナーシップの拡大が未来に向けての正しい選択枝である事を示しています」と述べた。
一方、グローバルロジックでオートモーティブ&インダストリアル事業を担うラムキ・クリシュナ( Ramki Krishna )常務執行役員兼ゼネラルマネージャーは「当社はグローバルな自動車メーカーとの協業で長い歴史があります。
我々はそうした長年の知見を生かし、ステランティスへデジタルソリューションを通じて新たな運転体験を提供していく心積もりです。このパートナーシップは、ソフトウェア定義型の未来の自動車作りに向けて、業界をけん引する我々の取り組みを象徴しているものです」と語っている。