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独・自動車サプライヤーのマーレ( MAHLE GmbH )は2月7日、自動車やレジャー向け製品向けの電動モーターと発電機等の電気系部品を製造する廊坊国産電機 / Langfang Kokusan Electric( 廊坊国産電機有限公司 / Langfang Kokusan Electric Co., Ltd )の保有株を売却する(廊坊国産電機・全株式の40%に相当)。
この取引の一環で、廊坊国産電機の既存株主である廊坊金潤科技集団有限公司が売却株式の28.5%を取得し、廊坊国有資産ビジネス有限公司が残りの11.5%を引き継ぐ。マーレ・廊坊金潤科技集団有限公司・廊坊国有資産ビジネス有限公司の3者は1月27日に同譲渡契約を締結。この取引は慣例的な規制当局の承認を条件としており、2025年上半期に同取引を完了する予定。
マーレは今から10年前の2015年に廊坊国産電機の全株式の40%を取得。その際の共同株主は、廊坊金潤科技集団有限公司(中国、27.5%)、廊坊国有資産ビジネス有限公司(中国、22.5%)、岡谷鋼機株式会社(日本、10%)となっていた。
今回の株式売却にあたりMAHLEグループ経営委員会メンバー兼CFOのマルクス・カパウン氏は、「事業競争が激しい当地環境を俯瞰し、マーレの長期ポートフォリオ管理と戦略的ポジショニングの継続的な見直しの一環として廊坊国産電機の株式を売却することを決定しました。同社株式を2者の中国・共同株主に売却することで、廊坊国産電機は中国国内に於ける事業を精力的に継続させ、自らの事業を推し進めていくことができます」と述べた。
また中国当地でマーレが取り組む関連事業としては1月15日、当地に設立したMAHLE Holding(China)Co., Ltd.<馬勒投資(中国)有限公司 / 2006年設立>と、武漢経済技術開発区が現地に於ける投資協定を締結。2025年以降を見据え、経済の不確実性、規制の進化、消費者の嗜好が大きく変化し続ける市場を乗り切るべく慎重かつ戦略的なアプローチを維持している。
より具体的には、旧来からの熱管理システム、ピストン、バルブ、エアフィルター、オイルフィルター、フューエルフィルターだけではなく、水素発電ユニット、水素内燃エンジンを含む新エネルギー系技術を介した協業を推し進めている。
こうした動きは、マーレと中国当地の自動車メーカーとの緊密な協力関係を示すものであり、同社は引き続き中国に於ける次世代自動車を筆頭とする技術領域へ継続的な投資を行っていくと語っている。