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2025年2月7日【事業資源】

ジオテクノロジーズ、プローブデータをトムトムに提供

坂上 賢治

 

ジオテクノロジーズは2月7日、自社が運営するポイ活アプリ「トリマ」から得られるプローブデータを、アムステルダムに本社を置くTomTom (本社:オランダ・アムステルダム、CEO:ハロルド・ゴダイン )が提供するトラフィックサービス 「トムトム・トラフィック(TomTom Traffic)」 への提供開始した。また再販契約も締結して国内での販売を開始した(2025年2月より)。

 

なお、ジオテクノロジーズの地図検索サイト「MapFan」を利用した「トムトム・トラフィック」の提供に向けても現在検討をしているという。

 

提供先のTomTomは世界中に3,700人の従業員を擁し、何十億のデータポイント、何百万の情報ソース、何千ものコミュニティ、これらの膨大な情報を統合し、世界で最もスマートな地図を創りだす地図メーカー。

 

 

トムトム・トラフィックとは、日本を含めた世界84カ国、高速道路から細街路まで全ての道路を網羅したトラフィック情報を配信するサービスを指す。世界中の6億台以上のスマートフォンや車載器機などから収集されたデータは30秒毎に更新され 、渋滞情報のみでなく、通行止め、道路工事、交通事故等のインシデント 情報も表現することができるとした。

 

トムトム・トラフィック 表示例

 

より具体的には、

・カーナビゲーションの素材として、所要時間計算やルート検索
・道路交通状況のリアルタイム把握
・物流サービスでの運行管理
・大規模イベント時のリアルタイム交通管制と交通流制御
・災害時の状況把握
・渋滞解消および都市計画
など、幅広く活用が可能。また全ての製品がAPIのため、他システムとの統合が可能である点も特徴としている。

 

これらのジオテクノロジーズが提供・または提供を検討しているプローブデータは、自社が保有する人流データから道路ネットワーク上を移動し、速度から自動車と推定できるGPSログのみを抽出したもの。

 

ジオテクノロジーズの人流データ 表示例

 

この人流データは、同社が運営する累計2,000万ダウンロードのポイ活アプリ「トリマ」から、ユーザーの許諾を得て5秒間隔または20メートル間隔という業界トップクラスの高頻度で収集し、匿名加工処理を行っている。

 

また、徒歩、車、電車などの移動手段だけではなく、性年代など10種類以上の属性データが備わっており、属性ごとの移動情報を把握することができる。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。