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2024年10月2日【ESG】

フォロフライのEVトラック、自治体資源回収車に初採用

坂上 賢治

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ラストワンマイルEVを手掛けるフォロフライは、東京都青梅市の奥住運輸がフォロフライ製の電動バン型貨物の「F1VS4」とトラックタイプの「F1TS」を導入。青梅市の協力の元2024年9月、同市内に於ける資源ごみの回収車として奥住運輸の提案が採用されたことを(10月2日)明らかにした。

 

今回、奥住運輸に車両を供給したフォロフライは、スマートフォン事業と同じく日本企業として商品開発や設計に特化。生産は外部委託 する「水平分業」スタイルを採ることで、通常の2倍の速度で積載量1トン級のEVトラック「F1V」と「F1T」の開発・販売を実現した。

 

(左側バンタイプ:わっしょいカー、右側トラックタイプ:どっこいカー 共に友愛学園所属のアーティストによる命名)

 

一方、奥住運輸は、そんなフォロフライから供給された車両に対して、社会福祉法人友愛学園(工房 YUAI)(青梅市成木)に在籍するアーティストがカラフルな海の生き物を描いたラッピングを施し、クリーンな走行を実現するだけでなく、目にも楽しい外装を纏わせ青海市内での資源ごみ(家庭から出るビン・缶・ペットボトル等)の回収運行を開始する。

 

そもそも奥住運輸は企業指針として、将来的に太陽光パネルを設置し自社発電もしくは再生エネルギーを購入し、より環境に配慮した運送を目指している。

 

そうしたスタンスの下、車両の購入にあたっては鈴与リース事業本部の協力により、一般財団法人環境優良車普及機構及び東京都環境公社クール・ネット東京の補助金制度を利用して充電器も含めて低コストでのソリューション導入を実現。

 

奥住運輸では、上記を介して節約したコストの中からラッピングデザインを手がけた障がい者アーティスト個人への著作権利用料を支払い、地域に於けるアーティスト活動の支援に繋げた形とした。

 

同活動に際して奥住運輸は、「タコ!魚!色鮮やかな障がい者アートでラッピングしたEVトラックで市内の資源ごみ回収が本日より始まりました。

 

車両外装を社会福祉法人友愛学園、工房YUAI(青梅市成木)に在籍するアーティストの作品でラッピングさせて頂き、見ても楽しいトラックを制作しました。その愛称は〝どっこいカー!〟

こちらの〝どっこいカー〟を用いて、家庭から出るビン・缶・ペットボトルなどの青梅市内の資源ごみ回収で青梅の街を走ります」と話している。

 

なお車両供給を担ったフォロフライでは、今後も持続可能な社会の実現に取り組む先進的な企業と共に、導入時サポートやアフターサービスを充実させ、地域毎の物流ニーズに対応した車種やサービスの開発を通して、エコノミーとエコロジーを両立させる脱炭素化に貢献していきたいと述べている。

 

奥住運輸HP :https://hakobu.co.jp/
奥住運輸Instagram :https://www.instagram.com/okuzumiunyu/
<ラッピングデザイン>工房YUAI HP :https://plus.yuaigakuen.or.jp/about-us/

 

社名:奥住運輸有限会社
創立:1957年5月
資本金:1000万円
本社:東京都青梅市藤橋3丁目18番地14号
 稲城営業所:東京都稲城市若葉台2−10−1
 テレビ朝日若葉台メディアセンター内
 入間車庫:埼玉県入間市木蓮寺字西欠渕104-1
代表者:奥住尚弘
従業員数:
 事務職員:5名
 運転手:50名
 作業員:18名
認 定:1957年5月

 

社名 :フォロフライ株式会社
設立 :2021年8月3日 代表 :代表取締役 小間裕康
資本金:13億978万円(資本準備金、資本剰余金含)
本社 :京都市下京区中堂寺粟田町93 KRP4号館
業種 :電気自動車の開発販売及び環境対応型インフラサービスの提供
連絡先:078-891-7117(代表窓口)

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。