2020年に創業のモビリティスタートアップeMoBi(エモビ/代表取締役:石川達基、本社:東京都中央区)は9月30日、セゾン・ベンチャーズの支援を受け、リースおよび同社をリードインベスターとしたエクイティを合わせて総額1億円の資金調達を完了した。
同社は、「身近な移動を、より豊かに」をビジョンに掲げてファブレスメーカーとして3人乗りの小型三輪EVの観光地に於けるレンタルサービス「Emobi(えもび)」を手掛けている。
そんな「Emobi」は、観光地での自由な周遊を目指して鎌倉や沖縄、九州北部などでサービスを展開。Z世代を中心に新しい観光体験を提供していると謳っている。
同社では、「観光モビリティの領域に於いて移動のハードルを下げ、観光地の持つ魅力を体感できるようなサービスを目指し資金調達を実施いたしました。
今後はホテルと共同で新たなビジネスモデルを創出する他、Emobi展開エリアの拡大、そして、シェアリングと充放電の制御を同一プラットフォーム上で管理できるような、バッテリーをベースにしたIoTおよびアプリケーションの構築に取り組んでまいります」と話している。
一方で、支援元のセゾン・ベンチャーズ取締役の月野雅章氏は、「都市に於ける過密化が交通混雑を引き起こす一方で、地方では交通事情が厳しく高齢者向け支援が課題となっています。
Emobiは今後のモビリティ事業で、観光地でのトゥクトゥクレンタルを超えた社会に必要不可欠なサービスへ進化していくことを確信し出資させていただきました。
eMoBi様の幅広いサービス展開や決済領域、集客支援を含め、株主として隣で支えていきたいと思っております」と述べている。
<eMoBi代表略歴>
石川 達基
株式会社eMoBi 代表取締役CEO
鹿児島県出身。東京大学法学部在学。
2019年より東南アジア・インド市場における電動2輪車プラットフォーム事業の企画・構築を行う。
2020年、大学3年次に、自身が地方出身者であり、マイカーに依存した街のあり方の限界に直面した背景から、「誰もが行きたい場所に自由にアクセスできる社会を実現したい」という想いを抱き、現取締役メンバーと共に株式会社eMoBiを創業。同社代表取締役CEOを務める。