写真右から、DealWatch編集長 米田浩子氏、デンソー代表取締役副社長 松井靖氏、デンソー経理部企画室長 前田顕輝氏、ロンドン証券取引所グループ日本代表 富田秀夫氏
デンソーは5月22日、ロンドン証券取引所グループが株式や債券の発行体として優れた企業を選定・表彰する「DEALWATCH AWARDS 2023(ディールウォッチ・アワード2023/授賞式The Okura Tokyoで開催)」の総合部門で、最優秀賞の「Issuer of the Year」を受賞した。
DEALWATCH AWARDSは1995年に創設され、発行市場での適正なプライシング、流通市場での価格形成、資本市場の発展への貢献、創意工夫などを考慮して選定される。
2023年度は、「総合」「社債」「地方債」「クロスボーダー債」「サステナブル・ファイナンス」「株式」の6部門で構成され、証券会社や機関投資家が推薦した各部門の受賞候補を、DealWatchが評価基準に基づいて吟味・選考し、最終的な受賞案件と受賞者を決定した。
デンソーは、2023年11月に実施したデンソー株式の売出しを以て、「政策保有株式の売却にトヨタグループとして真摯に向き合い、約6,100億円の巨額ディールを完遂」したこと、および「市場との対話を重視しながら資本効率の向上を図る財務戦略の実行によりグループの企業価値創造の機会を広げた」ことが発行体として高く評価され、総合部門に於ける最優秀賞「Issuer of the Year」を受賞した。
デンソーでは、「社会課題の解決と事業成長の両立に向けて2022年3月期に刷新した財務戦略の4つの柱である、(1)収益体質の強化、(2)低収益資産の圧縮、(3)資本構成の改善、(4)市場との対話に取り組んでいます。
これらの財務戦略に基づき、政策保有株式については低収益資産として、保有の合理性が認められる場合を除き、保有しないことを基本的な方針としています。
保有の合理性が認められない政策保有株式は、投資先企業と丁寧に対話をした上で、縮減を進めており、2019年3月期末から2024年3月末までに投資先企業を44銘柄から14銘柄まで縮減しています。
当該売出しは、こうした政策保有株式の縮減を更に加速させることを主要な目的の一つとして、売出人に対してデンソー株式の円滑な売却機会を提供したものになります。
デンソーは今後も、更なる政策保有株式の縮減と適切な資本政策の実行を通じ、企業価値の向上に努めていきます」と話している。