デンソーは1月10日、ブラジルの生産・販売会社「DENSO DO BRASIL(デンソー・ド・ブラジル)」と「DENSO MAQUINAS ROTANTES do BRASIL(デンソー・マキナス・ロタンテス・ド・ブラジル)」、「DENSO SISTEMAS TERMICOS do BRASIL(デンソー・システマス・テルミコス・ド・ブラジル)」の3社を、1日付で経営統合したことを発表した。統合後は、新生「デンソー・ド・ブラジル」として、サーマル製品をはじめ、3社が取り扱ってきた自動車部品の生産・販売を行っていく。
デンソーでは、ブラジルに於いて、1975年にデンソー・ド・ブラジルの前身となる市販カーエアコンの販売会社を設立し、以降、カーエアコンからオルタネーター等の電装品やメーター、そしてワイパーに至るまで、幅広く事業を展開。同国での売上は、2022年度には700億円を超えるまでに成長していると云う。
そこで今回、今後のさらなる成長に向け、生産・販売会社経営効率を高めて事業環境の変動に強い体質づくりを進めるため、ブラジルの3社を統合し、会社マネジメントを一本化。事業間の連携を深めることにより、顧客へのシステム提案力も強化していくこととした。
デンソーは、今後も、地域の顧客ニーズに応えることで、現地経済および自動車産業の発展に貢献していくとしている。
[統合会社の概要]
– 社名 :DENSO DO BRASIL LTDA.(統合前の社名と同じ)
(デンソー・ド・ブラジル・リミターダ)
– 経営統合日:2024年1月1日
– 所在地:ブラジル パラナ州 クリチバ市
– 資本金:74億円(316百万BRL)
– 株主:デンソーグループ、株式会社豊田自動織機、豊田通商株式会社
– 社長:Giuseppe Zippo
– 従業員数:2,080名(2024年統合時点)
– 事業内容:
カーエアコン、コンプレッサー、ラジエーター、オルタネーター、スターター、ワイパー、メーター等の製造・販売。
<新生デンソー・ド・ブラジルの所在地>
[(参考)統合前3社の概要]
<デンソー・ド・ブラジル>
– 社名:DENSO DO BRASIL LTDA.
(デンソー・ド・ブラジル・リミターダ)
– 会社設立:1980年4月
– 所在地:ブラジル パラナ州 クリチバ市
– 資本金:45億円(191百万BRL)
– 株主:株式会社デンソー、株式会社豊田自動織機、豊田通商株式会社
– 社長:Giuseppe Zippo
– 従業員数:1,306名(2023年度)
– 事業内容:
カーエアコン、コンプレッサー、ラジエーター、スターター、ワイパー、メーター等の製造・販売。
<デンソー・マキナス・ロタンテス・ド・ブラジル>
– 社名:DENSO MAQUINAS ROTANTES do BRASIL LTDA.
(デンソー・マキナス・ロタンテス・ド・ブラジル・リミターダ)
– 会社設立:1999年4月
– 所在地:ブラジル ミナスジェライス州 ベッチン市
– 資本金:8億円(33百万BRL)
– 株主:デンソーグループ
– 社長:Akito Ando
– 従業員数:197名(2023年度)
– 事業内容:オルタネーター等の製造・販売。
<デンソー・システマス・テルミコス・ド・ブラジル>
– 社名:DENSO SISTEMAS TERMICOS do BRASIL LTDA.
(デンソー・システマス・テルミコス・ド・ブラジル・リミターダ)
– 会社設立:2001年3月
– 所在地:ブラジル ミナスジェライス州 ベッチン市
– 資本金:17億円(72百万BRL)
– 株主:デンソーグループ
– 社長:Giuseppe Zippo
– 従業員数:580名(2023年度)
– 事業内容:カーエアコンの製造・販売。